【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:勝敗を分けるのは技術力か」から
2012/03/12
2012.3.8 日経産業新聞の記事「眼光紙背:勝敗を分けるのは技術力か」から
経営の総合力で韓国勢は振り切った
コラムの筆者の見方は、技術開発力のアップだけでは、ターゲットにされた日本の家電メーカーは太刀打ちできない立場に追い込まれてきているという。
コラムの筆者は、1990年代半ばのソウルで開催されたエレクトロニクスショウで、サムスン電子が試作した1GbitのDRAMチップを誇らしげに説明している社員と日本のメーカーの幹部らしい人物がそれを聞き「なかなかやるな」といった表情が忘れなれないという。その後、一世代前の256Mbit DRAMでは、サムスンが製品化で日本のメーカーの先に出た。エルピーダメモリの破綻より以前の1994年のことである。
研究開発で追いついた韓国勢が、戦略的な設備投資で一気に日本勢を攻めた。まさに「ロックオン」された。同様に液晶テレビもロックオンされた。
技術を磨くことで日本は打開を見出そうとしているが、突破口は安易に見つからないのが現状だ。ブルーオーシャンとなる市場に技術開発力だけで突破することはできても、元のブルオーシャン自体が見い出せないなら、勝ち目は、経営の総合的な戦略がある方が優位である。家電メーカーだけの問題ではない。如何に乗り切るかは、厳しい状態だ。
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