【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「今こそ面白く仕事を(上)」から
2012/03/08
2012.3.6 日経産業新聞の記事「今こそ面白く仕事を(上)」から
減点主義からは何も生まれない
コラムの筆者 堀場雅夫氏(堀場製作所最高顧問・創業者)が語るのは、ポジティブな評価とそれに伴う行動である。
堀場製作所では社是「おもしろおかしく」がエレベータの扉にかかれている。何も掲示だけではなく、脱・減点主義が、日本の組織を元気にするという。
【堀場雅夫氏の視点】
コラムから、面白く仕事をするヒントをかいつまんでみよう:
- 代替行動的な人の方が問題を起こす確率は高い。10良いことをして10失敗するかもしれない。このような人と、何もしなかった人は同じ差し引きゼロであるが、日本では、後者を重視する。
- 社員同士が減点主義で評価していては、組織に前向きな動きが出てこない。
- ソニーや日立製作所の大手でもトップ人事が変化してきている。従来型の出世コースとは異なり、子会社の経験者や出身者をトップにし、今までの評価軸からの脱却しようとしている。
- 『社員が仕事を面白く思って働くには?』と質問してくるのは日本企業ではなく、今や日本企業のシェアを抜く韓国のサムスンやLGグループの幹部である。彼らに慢心はなく、さらに組織の活気を保つためにまだまだ努力すべきところがあると思ってる。
- 韓国勢の勉強熱心さに比べ、「すぐに良くはならないけれど、何とか60点は維持しよう」といった、満点とは違って達成感に乏しい目標では、元気が出ない。さらに下げたハードルで失敗したら周囲から批判されるという。
- 対策は、日本の企業人が世界に出て、海外の人が何を欲しがっているのかを探す、『商売の探検家』が必要。新しい提案が次々出てくる仕掛けと結果としてそれをプラス思考で評価することで、職場風土を変えようという。
- 「世界で最も良いものを作ろう」「海外のライバル会社よりもよく売れるものを考え出そう」など、ポジティブな方向性でエネルギーを持って行き、面白く働くことを目指すべきだという。
多くの事業が社員の創意工夫と提案で付加価値を生むものと考えれば、元気が良いことは必要条件であろう。
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