【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:アジアのリーダー、日本は知的資源生かせ」から
2012/02/21
2012.2.17 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:アジアのリーダー、日本は知的資源生かせ」から
日本を知らない日本人
コラムの著者 内田裕久教授(東海大学工学部)は、日本人に対して語学の問題ではなく、議論をする見識や自分の意見を表現することに乏しいことが、アジアでのリーダーシップを発揮できないことにつながっていると指摘する。
内田教授の卒業研究発表会で二人の学生が英語で口頭発表した。二人ともアジアからの留学生で、両親が台湾と韓国、シンガポールと日本の出身であるそうだ。内田教授の英語での専門科目でも、二人は積極的に質問やコメントを行い、日本人学生のおとなしく、無反応な態度と大きく違っているという。
最近はアジアにおける日本のリーダーシップは国際経済、国際社会で問われ、パートナーシップに関する議論も多い。そんな中で、日本は英語を共通語(グロービッシュ)として、議論ができるかといった危惧である。資源のない日本は、日本の文化と知的資源を今後活かしていかねばならない。しかし、現状は、それを引っ張っていく人財のレベルが低いのではないかという。
2012年1月5日付け日経の調査では、
・留学生の来日理由:勉強や研究の環境、日本文化への興味が75%
・あなたの国に在って日本にないもの:若者のハングリーさ、社会の活力・バイタリティー、政治家のリーダーシップ
といった甘辛な結果が出ている。留学生の半数が日本の元気のなさを指摘しているという。
『英語が話せない』と悩む日本人の多くは、英語以前に母国語(日本語)を使う能力が低く専門知識も少ないと、内田教授は指摘する。内容があれば、表現力がなくても議論はできる。
ブログの著者が教鞭をとる大学院でも内田教授のご意見と同じ見解だ。アジア諸国の学生の熱心さと礼儀正しさには脱帽する。
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