【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:電子書籍端末で争う通販シェア」から
2012/02/22
2012.2.20 日経産業新聞の記事「眼光紙背:電子書籍端末で争う通販シェア」から
電子書籍端末はネットでのショッピングカートの代理戦争
コラムの筆者が指摘しているように、米国で大ブレークしているアマゾンの電子書籍端末「キンドル・ファイア」が国内市場にも本格参入してくる。対抗馬はアップルのiPhoneやアンドロイド端末でない。同じEC(ネット販売)を手掛ける大手楽天の動きである。楽天は、カナダのコボ社を約240億円で買収して電子書籍端末に乗り出す構えである。
電子書籍端末というば、ネットでの書籍の購入しか念頭にない方も多いだろう。しかし、アマゾンの通販サイトを見ると、書籍だけではなく、多くの商品が購入できる。つまり、日本でも電子書籍がこう言った商品の販売も含め大きな市場が見込めるとの共通認識であり、各社が、ショッピングカート(買い物かご)ならぬ、電子書籍端末のシェアを築くことに躍起になっている理由はそこにある。端末のシェアがショッピングサイトの売上に大いに影響を与える可能性があるとすると、アマゾンの戦略のように端末の価格が1万円前後とiPadの半額近いというのも、電子書籍以外の買い物で元をとると考えれば合点がいくだろう。
考えてみれば端末と呼ばれる携帯電話も通信サービスの本体価格を抱き込みながら、0円端末が流行したのを思い出す。この夏あたりの電子書籍端末の爆発的な流行の図式は、携帯端末のブームと同じかもしれない。
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