【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SNSのビジネス利用:自由と管理、バランスが重要」から
2012/02/27
2012.2.23 日経産業新聞の記事「SNSのビジネス利用:自由と管理、バランスが重要」から
日本版スマートシティーの在り方は
筆者 木ノ下健氏(野村総合研究所副主任コンサルタント)のソーシャルメディアや交流サイト(SNS)のビジネス応用についてのコラムは、著者も同じソーシャルメディアを研究する者にとっても興味深い内容である。
【米国に比べ、模索段階の日本企業の活用】
消費者の声やトレンドを素早く入手できる利点があるソーシャルメディア。しかし、日本の企業での活用は全般的に模索段階であると木ノ下氏は語る。
- ある程度の自由さと公開情報の扱いのバランスが重要
- 個人の意見の立場を明確にするルールづくりも必要。海外企業では社員の利用に対するガイドラインを準備している。
- 企業名付きか個人の意見なのか、のルールがあること。迷ったら事前に会社に相談できることが重要。
- SNSの情報発信は遅効性。
- 即効性を期待しないで、じわりじわりとファンを増やす
- 小グループ単位で情報発信を行う
- ブランド別や商品別、部門別といった単位で、消費者や顧客が反応しやすく、情報の管理がしやすい単位で始めることも重要。
【ビジネス用途は『ミクロ型』と『マクロ型』】
- 『ミクロ型』:消費者1対1でつながる顧客との窓口として活用する:カスタマーサポートの代理とみる方法。電話の苦情よりも分析的に状況や需要が読み取れるのも利点。
- 『マクロ型』:消費者のトレンドを探る方法。ツイッター等をテキストマイニングなどの手法で、商品の評判や企業イメージなどと言った把握の仕方をしたい場合に利用できる。幾つかの情報処理会社や調査会社、CRM提供企業では分析サービスを行っている。
【木ノ下氏によるマーケティングなどでのSNS活用のポイント】
- 情報の発信の仕方
- 部署ごと、製品ごとなど小さな枠組みで立ち上げる
- 発信者の顔がみえるような独自色を出す
- 効果は早急に求めず、徐々に改善
- 情報の管理の仕方
- 「公式か否かの明記」など社員向けガイドラインを設定
- 表記などで迷った場合にすぐに会社に相談できる体制に
- 間違った発言をしたら、削除よりも、きちんと訂正
ソーシャルメディア、SNSは企業にとっては有効に使えれば効果のあるもの。しかし、「炎上」や信頼問題などの社内での対応課題もある。皆さんの会社ではどう使う? 筆者のコラム(見解)はこちらから▶
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