【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:『エバーノート』から
2012/02/25
2012.2.23 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:『エバーノート』から
自社商材と外部商材の連携で新市場を開拓
コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)が語るのは、商材を通し外部との連携が、新市場を拓いてきているとの示唆だ。
○Evernoteのオープン戦略○
西川教授が事例として挙げているのは、米国発のクラウドサービス「エバーノート」(▶参考)。エバーノートは今はやりのクラウドでテキストはもちろん、写真、音声、ウェブなどのデジタルデータをネット(クラウド)に保管できるサービス。月内の保存量が一定以内なら無料で手軽に利用できる。
- 従来のデジタルデータには文書作成、画像管理、音声管理などの専用ソフトが必要だあったが、エバーノートは、データが混在しても保存でき、閲覧、再生も可能である。
- さらに外部の商材(サービスや情報機器)との連携も可能なオープンな仕組みを持っている
- すでに1万社が連携できる製品やサービスがある
- 中心はスマートフォンで保存したり、閲覧できるアプリ
- スキャナー、ボイスレコーダー、プリンター、デジタルペン、コンビニでのコピー機と連携できる
このように自社のサービスと連携して他の商材とを結び付けることで、利用者の利便性をあげ、他の商材を提供する企業にとっては、会員を顧客にすることができる。いわゆるエコシステム(生態系)が出来ているという。
米国だけでなく、商材の価値の高さとエコシステムのように動的に変化するニーズに対応できる力があれば、新市場を開拓できる好例である。
コメント