【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「体験的リーダー論、キヤノン電子・酒巻社長⑫」から
2012/02/05
2012.2.1 日経産業新聞の記事「体験的リーダー論、キヤノン電子・酒巻社長⑫」から
仕事を楽しめば出世や手柄は後からついてくる
コラムの著者 キヤノン電子社長 酒巻氏が語るのは仕事と出世、手柄に明快な関係を示しているところだ。仕事が決して一人では完結しないところから、成功すれば、みんなで祝うといった気持ちが重要だという。これが出来ない人は、手柄を一人占め、他人の功績ですら、自分の手柄といったことまでも行うという。
我欲に溺れ、他人を蹴落としてまで出世した暁は、平常心がないために、周囲から嫌われたり、恨みを買うことになって反って自滅するという。
○「リーダーになりたければ、一見逆説的であるが、出世を目的に仕事をしないこと」○
酒巻社長は、ビジネスパーソンなら出世を望むのは自然だという。だが、それを過ぎると、人間がおかしくなる。むしろ、純粋に仕事を面白がって、自分の夢を実現すべきと戒める。結果的に出世がついてくるし、人望を保ったままでリーダーになりえることになる。何よりもそう考えた方が、仕事人生は断然楽しいと示唆する。
⇒技術者であれば、目標とする開発テーマを成功させることが所属の部署や会社の業績はもとより、その技術分野、社会の発展に大きく貢献すると信じて取り組むべきだという。
○「好きな仕事に全力投球出来ればそれでいい。手柄は人にくれてやる」○
このような姿勢で仕事ができれば、結果的にリーダーとして心の広さも増すという。
⇒酒巻社長は、仕事の成功に目処が立つと『あとは頼んだよ』と言って部下に仕上げを任せた。こうすることで、部下が仕事を覚え、自信をつけてくれれば、自分のやりたい仕事はやりやすくなくなる。結果として良い仕事ができる。
⇒仕事で成功したかったら、私欲を捨てること。そうすれば、周りも「あいつは手柄を欲しがらない。損得抜きで動く人間だ」と見てくれる。欲のない人間には、安心してよき仲間、協力者が集まってくれる。リーダとして部下に厳しくても、私心がないとわかると、必ずついてきてくれるし、仕事も進み、成功確率も上がる。
○手柄を譲るタイプは、大器晩成○
出世のスピードは決して速くないかもしれない。しかし、見ている人はきちんと評価している。周囲に押される形で着実にリーダーとして階段を昇っていくという。
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