【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:技術で勝る日本企業の敗因」から
2012/01/06
2012.1.4 日経産業新聞の記事「眼光紙背:技術で勝る日本企業の敗因」から
技術の勝利が市場の勝利になるのはいつか
コラムの著者の日本企業への要望は厳しい。「技術で勝って市場で負けるというパターンが日本企業に定着しているのではないか?」というコラムの著者の引用文にも説得力がある。
これらの典型例に、テレビ産業がある。液晶の大型化やきめ細かい色合いの再現性など表示技術を追求したことで、海外勢を振り切ろうとしたが、振りきれなかった。さらに、立体映像を可能にする3Dテレビ。しかし、消費者は、価格の安い3Dの搭載していないテレビを選び、あっさりと市場での存在がなくなっている。技術的に優位にも関わらず、市場で負けた日本のテレビ産業は大きく衰退をしてきている。
同様に、PCやDVDプレーヤなども海外勢を振り切れず劣勢である。
今有望視されている、スマートフォン向けのゲーム市場。ネットを利用したソーシャルゲームも日本の企業は、米国のゲーム企業よりも技術的に勝っているという。しかし、技術で勝てても、世界にヒットするゲームを生んでいるかはテレビ産業の典型を見ても別であると分かる。国内ゲームのアイデアが米国にアイデアがあるものが多く、市場での勝ちパターンには厳しい状況だ。
新しいアイデアの創出とマーケティングに弱い日本企業のままでは、この分野でも「お株」を奪われかねない。