【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:クラウドソーシング」から
2012/01/15
2012.1.12 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:クラウドソーシング」から
集合知の質はユーザーの多様性から
コラムの著者 法政大学経営学部教授 西川英彦氏の紹介事例は、ソーシャルメディアであるフェイスブックを使い商品企画・開発を行ってる『株式会社アゲハ【ユーザー・イノベーション・ラボ】』(▶参考)である。西川教授によると、同社は、ソフトバンクグループのモバイルアクセサリーブランド「ソフトバンク・コレクション」向けの開発を支援しているようだ。
正にグランズウェルの共創段階をフェイスブックで実践している。フェイスブックでユーザーの意見を聞きながら、開発を進めてきた。結果として、女性のスマートフォンのアクセサリーのニーズが明確になり、実際に発売に向けて開発中だという。
同社は、以前はフェイスブックを用いず、自社のサイトで同様にユーザーの意見を聞いて企画開発の支援を行ってきたが、一部のコアなユーザ意見が左右され問題があったという。その後、フェイスブックの導入。面倒な登録の手間もなく、簡単に状況を確認できコミュニケーションが活発となって、多様なユーザーの意見を活かせるという。
このような、群衆によるイノベーション=クラウドソーシングは、商品企画だけでなく、研究開発などでも活かされており、その力は、参加者の意見の「多様性」に左右されるという。
西川教授は、ブランド開発などの事例では、その開発過程をオープンにして、決定事項の理由を明確にしながら、ユーザーの参加を求めることが、共感を生むポイントだという。クラウドソーシングもヒトの集合知によるものだ。
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