【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『ホルムズ海峡封鎖』は常とう句」から
2012/01/20
2012.1.16 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『ホルムズ海峡封鎖』は常とう句」から
イラン関係の戦略を知らない世代
コラムの著者が示すのは、ホルムズ海峡封鎖はイランの石油政策の常套手段という指摘である。
確かに世界の原油生産量の5分の1が通過するホルムズ海峡の政治情勢は、米国主導のイランに対する核開発の国際制裁とは言え、不安定である。
このところ、原油価格が落ち着きを取り戻したかに見えたが、再び、海峡封鎖の気配で高騰の予測も出てきた。コラムの著者は言うのは、78年から79年のイラン・イスラム革命では封鎖の話題は何度も出たが、イランが海峡を封鎖した事実はない点だ。
また、海峡封鎖は、産油国の石油輸出に制限大幅に加えることになるが、同時にイラン側にも自らの石油輸出の機会を失うといった、自爆型戦略になっている。海峡封鎖を「口にする」ことは、市場の石油価格の高騰につながるが、封鎖「実行」はイランに利がない。
ただ、市場関係者が、イラン・イスラム革命、イラン・イラク戦争、湾岸戦争などを知らない世代に交代していることに危機感を感じている。
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