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2011.12.6  日経産業新聞の「TechnoOnline:寮生活で自分を磨く」」より

大いに語らい視野広く

コラムの著者 東京工科大学教授 佐々木聰氏は、学生の視野の広さが、自分の経験から学生寮という共同生活で培われたものであり、今の学生にはその機会すら失っているのではないかと指摘する。

男子大学生・院生が相部屋で暮らし、バス・トイレ・流し・洗濯機は共同、部屋は6畳でエアコンなし。それが当時の学生寮だという。(筆者も、メーカーの独身寮にいたが、待遇は同じであった。happy01 そんな環境であるからこそ、談話室で大いに自分の哲学を語り、行動で示しているモノは尊敬され信頼を得ていた。否が応でも、寮生同士が話し合いながら暮さないと生活できない状況でもあった。コミュニケーション能力が鍛えられたという。

こういったコミュニケーションが研究に必要な視野の広さを与えたが、今は学生自身がこのような環境に入るすべがないかもしれない。佐々木氏は、未曽有の難局にある日本の学生が、大人の用意した既成の生き方から脱却して徹底的に自己を磨いてほしいと希望する。過去に帰ることはできなくても、アプローチが他にあろう。coldsweats01

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