【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:自由こそ技術革新の母」から
2011/12/07
2011.12.5 日経産業新聞の記事「眼光紙背:自由こそ技術革新の母」から
創発的な発想や行動に緻密な研究開発体制は必要か
コラムの著者は、企業の研究開発で成果に結びついたものから、今の精緻な研究開発体制に疑問を投げかけている。コラムの著者が聞いたのは、デンソーの開発担当者の成功事例である。
- 電力業界と10年前に共同開発した二酸化炭素を冷媒に使う”エコキュート”
自然冷媒技術に興味を抱いたカーエアコンのエンジニアがノルウェー工科大学の教授にコンタクトしたのが契機。
- 自動車エンジン用のレーザー点火プラグ
自らの専門とは無関係なレーザー技術に注目したエンジニアが、分子科学研究所の研究者のもとで修行をおこなったこと
ともに、開発者の上司が、専門外の研究を認めるなど「本人のやり対応にやらせた」結果が成功に結び付いたという。研究開発の効率化が強調される中で、研究開発体制には熱心だが、肝心の創発的な発想を生む、柔軟性や自由度が必要であるのも事実である。緻密な体制はあればよいが、発想の妨げになったのでは、本末転倒であろう。
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