【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:万能細胞ビジネス、行方に暗雲」から
2011/11/25
2011.11.18 日経産業新聞の記事「眼光紙背:万能細胞ビジネス、行方に暗雲」から
ES細胞の治験から撤退した米ジェロン社の特許の行方
コラムの著者は、同社が持つ特許が、万能細胞を各種細胞に変化させる際に必要なもので、悪名高きパテントトロールの手に移るのではないかと危惧している。
パテントトロールは、有望な特許を買い集め、企業に特許侵害を訴えて、訴訟を下げる代わりに、ライセンス料などを得る組織的なものだ。米ジェロン社の保有するES細胞やiPS細胞に関する実用化時に有効な特許が、パテントトロールに移ると、実用化も研究も今以上に遅れるのではないかという。
そもそも、米ジェロン社も、この領域で最先端企業の1つであるにも関わらず、莫大な研究開発費を投入することは困難であった。実用化にはまだまだ長い道のりが必要で、今回の撤退も民間企業での研究開発の困難さを示しているという。
日本も他人事ではなく、同社の特許の行方では実用化や研究開発に大きな影響を与えかねない。研究自身は「万能」ではあるが、特許の複雑な権利関係の解決には、万能薬はないらしい。
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