【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:閉塞破る大局観」から
2011/11/26
2011.11.18 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:閉塞破る大局観」から
科学者の分析や判断も尊重しては
コラムの著者四日市大学の新田義孝氏が論じているのは、大局観である。日本人が縮み思考と呼ばれる中で、10年以上の長期的視点で、日本はどうあるべきかを理念として、政治・行政、企業経営、教育などに人生を捧げるという意識が乏しいというのだ。反対したいところであるが、科学技術も新田氏によれば、目標が与えられた場合には強いが、自らの大局観に基づいて分野を開拓するという面で弱い。
最近、大局的に歴史を語り将来への提言する著作も生まれつつあるという。さらに特徴として、その道一筋の専門家ではなく、多種多様な分野で薀蓄のある視野で語る方たちだ。
- グローバルな食糧や資源問題を論じる(商社マン)
- 世界の食糧不足を国連食糧農業機関(FAO)のデータを解析し、未利用な農地から論じる(工学博士で農学系大学院教授)
- 地球温暖化・寒冷化を8万年前から論じる(農林漁業の財団勤務で経済学部出身、気象予報士)
多くの課題で閉塞感のある日本において、現実の諸問題を包み込んで、なおかつ仕事として励みたくなるような大局観からの発想は、まさに「大風呂敷」であると新田氏は語る。そのヒントは、これらの著作や成果にあるのだろう。何事も1つの解決策から答えをだそうとするのではなく、大局的な発想を創りだして、マクロ・インジニアリングとして実現させることだ。
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