【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:計画停電でも明るい研究所」から
2011/10/03
2011.9.28 日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:計画停電でも明るい研究所」から
あらゆるトラブルにも対応できる自律型の生活環境の必要性
コラムの著者デザイン評論家の柏木博氏によると、東日本大震災後の「計画停電」で、改めて、米国の思想家・デザイナーで、独自のドーム型建造物「フーラードーム」を考案したことで知られる、バックミンスター・フラー(▶参考)を思い出されたようだ。
「計画停電」でも、東京都国立市にある積水ハウスにある研究所「サステナブル・デザイン・ラボラトリー」は電灯が点灯していた。理由は、サステナブル(持続可能な)生活環境を雨水の利用、自然風による温室管理、ソーラーシステムの利用などで実現し、電源をソーラー(太陽電池)、燃料電池、蓄電池の3種を設置して実験していたためだ。
3つの電池を組み込んだ電力供給システムを備えた商品は世界初だそうだ。このシステムで、年間一般住宅の一世帯分の消電力に相当する分をまかなえるという。節電のために太陽電池が注目されているが、安定した電力を得るためにも、電池を組み合わせたソリューションも重要であることが分かる。フーラーのドームスタジオも、自律型の生活環境を、自然や政治やその他のトラブルに備えて、技術とデザインが確立されるべきという主張である。今回の震災でわかったように、フラーの自律型の研究にそって、積水の研究所のように、技術とデザインを切磋琢磨しておかねばならない。
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