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2011.8.30  日経産業新聞集の記事「『社会的責任』世界の視点⑦:2010年、第2波の扉開く」から

00年の欧州での標準化から第2波は新興国、途上国も含めスケール拡大

コラムの著者 損害保険ジャパン理事CSR統括部長 関正雄は、2000年が欧州での起点となり、その後の10年で広範な活動になったと語る。2000年のリスボン会合で欧州委員会は以下の内容を採択し「リスボン宣言」となった:

  • よりよい雇用と社会的結束を伴う持続可能な経済成長を可能にする、競争的な知識ベースの経済の構築を目指す
  • 以上の戦略のためCSR推進政策を打ち出す

CSR担当大臣の設置、企業の非財務的情報開示が推進された。この欧州を発信源とする先進諸国間はやがて世界規模でCSRが拡大する。サプライチェーンマネジメント(SCM)が、新興国も含め、資本の規模に依存せず拡大していく枠組みとなった。さらに、数々のCSRの国際基準の設定と普及が、拡大原動力にもなったという。

広範な利害関係者(ステークホルダー)と途上国の参加のもとで、ISO(国際標準機構)の社会的責任規格が2010年11月、国際規格ISO26000として発行された。まさに、CSRの国際化である。

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