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2011.9.1   日経産業新聞の記事「グローバル企業の特許戦略④三菱重工」から

インド・ブラジルで出願増

コラムは、三菱重工の知的財産部長 伊藤弘道氏のインタビュー記事である。同社は、今年4月知的財産部内に知財戦略グループを配置して、特許戦略を強化した。

【新グループの新設の狙い】

  • 目的:事業本部内の各事業部と連携し、事業展開に合せた特許出願を支援する
  • 具体的には、どの国に、どの特許を、何件出すなどを練る
  • 特許と事業の戦略を擦り合わせる

【外国出願の状況】

  • 2004年~2005年が3カ国で年700件
  • 2010年には7カ国で年3000件まで増加
  • 増加の理由は輸出など海外の売上高比率が高まっており、基本的に特許出願を強化して権利を固めておく必要があるからだ。ただし、むやみに出願地域を増やしても維持費が増えるだけであるので、新グループを活用し、出願すべき国を適切に判断する
  • インドとブラジルは、出願件数を増やしたい国だ。2013年ごろにはインドで年200件、ブラジルは年100件程度に増やす。今後、電力や鉄道、産業機械などの三菱重工のインフラビジネスの輸出先として期待できる国だから、特許戦略が重要となる。
  • 中国の出願件数は年300件とすでに一定レベル。現状維持。

【特許訴訟】

  • ほとんどないが、米GEと08年に風力発電用の風車の特許で係争中

同社も他メーカーと同様、特許の出願国と出願件数で、集中特化する評価を重視し、情報収集に努めている。

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