【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:同質化対応」から
2011/08/16
2011.8.11 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:同質化対応」から
大手ブランドが持つ伝家の宝刀「同質化対応」
コラムの著者 中央大学商学部の三浦俊彦教授は、第3のビールを事例に、ライズ&トラウトの著作「マーケティング22の法則)(▶ 参考)による「カテゴリーの法則」について解説している。
第3のビールは、発泡酒と原料が違うことから酒税が安く、低価格のビールテイスト飲料として売れている。最初に発泡酒を出したのは、1994年のサントリー「ホップ」である。現在のトップブランドは、キリンビール「のどごし<生>」(2005年4月発売)、第3のビールとして最初は204年2月発売のサッポロビールの「ドラフトワン」である。ここでここで注目すべきは、同書の「カテゴリーの法則」。当該ジャンルでトップになるのが難しいならば、自分でその中に新しいカテゴリーを作り、そのトップになればよいというものである。
発泡酒のサントリーもサッポロビールもビール系飲料という新しいカテゴリーを作ったからこそ、当初はトップの座で勝ち続けた。しかし、その市場が大きくなると、ビール会社としては大手でブランド力のあるキリンビールが追随し、トップの座を奪う。この力が「同質化対応」である。ブランド力があり販促費をかけ、製品開発能力が高い企業は、後発でも、カテゴリーを席巻する。このようにリーダ企業には、同質化対応という伝家の宝刀があると三浦教授は語る。
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