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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「『社会的責任』世界の視点③:中国、国家政策で推進」から

2011.7.26   日経産業新聞集の記事「『社会的責任』世界の視点③:中国、国家政策で推進」から

CSRの新興国の追い上げ

コラムの著者 損害保険ジャパン理事CSR統括部長 関正雄氏が指摘するのは、新興国、特に中国の国家政策で企業の社会的責任(CSR)が協力に推進されていることだ。コラムに掲載された日本のCSR報告数と比べると、中国の腰の入れ方が本物であることが分かる。また、中国の地元や国営会社だけでなく、「世界の工場」を自認し、先進国企業のサプライチェーンの一役を担っていることから、環境や労働面の改善、すなわちCSRは、今後の中国の成長に大きく影響を与えるとして、主体的に責任あるサプライチェーンの構築を始めている。さらに、中国現地の日系企業にも、CSRレポートの発行を求めるようになってきている。

【「金蜜蜂(金色のミツバチ)企業と「責任競争力」】

中国政府は、11年から第12次国家5カ年計画と時期を合わせて、10年間に及ぶ持続可能な発展のイニシアティブとして「金蜜蜂2020(ゴールデンビー2020)」を発表している。ミツバチが自然界の共生のシンボルであることから名付けられたもので、環境や社会と調和する優良企業を、金蜜蜂企業として表彰し、通関の手続きなどを優遇する。一方で、エネルギー効率の悪く改善が不十分な企業には送電を停止するといった実効的な方策がとられている。

このように中国政府がCSRを重視するのは、低炭素化、水資源の保護などの10のテーマが国家的な課題であり、持続可能な発展は、胡錦濤主席が打ち出した指導理念「科学的発展観」の根幹であるからだという。従来の経済成長至上主義を改め、資源節約や環境保護、地域間の経済格差是正を図ることで、調和社会を目指すものだ。国家目標の実現のために強力にCSRを政策として推進するという立場をとる。

中国のCSR推進会議での合言葉は「責任競争力」である。環境問題や労働問題も含め、グローバルな市場での中国企業の優位性を確保するため、競争力の優位性を強気意識したものだ。そこには、先進各国との間での競争にCSRがすでに組み込まれている。日系企業や国内企業は果たして、この競争にも勝てるか。

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