【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「マネジメントの肖像⑨エドワーズ・デミング」から
2011/07/15
2011.7.13 日経産業新聞の記事「マネジメントの肖像⑨エドワーズ・デミング」から
デミングは戦後日本の奇跡を実現
コラムの著者 ブース・アンド・カンパニー岸本義之ディレクターが示す今回の人物は、エドワーズ・デミングだ。(▶参照 ) 前回のウォルター・シューハートの統計的な品質管理法は、日本科学技術連盟(日科技連)の招きでデミングが行った講義から21社の日本企業へと発展する。
デミングの主張は、品質が統計的であれば、経営者が指導しなければならないというものである。「私は単に品質についての話をしに来たのではない。経営者に対し、彼らの責任を説明したのだ。日本の経営者は自分の責任を何たるかを知り、責任について多くのことを学び、行動を起こした」と講義で語ったという。
デミングに関しては幾つかの逸話がある。品質管理での名誉あるデミング賞は、彼が講演の謝礼を断り、著作の印税を元に設立されたもの。また、米国では無名の学者であったため、米国メディアが日本の躍進を番組にする際に、デミングは認知されていなかった。
デミングのメッセージは、
- 品質管理は経営トップ主導で行え。
- 顧客は王様だ。
- 製造プロセスは製品に勝る重要性を持つ。
- 組織に関わるすべてに人を巻き込め。
- 人を訓練せよ。
QC(品質管理)サークルの導入とその本質を手に入れた日本は、デミングによって奇跡的な戦後復興をもたらせたのである。
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