【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「マネジメントの肖像⑧ウォルター・シューハート」から
2011/07/08
2011.7.6 日経産業新聞の記事「マネジメントの肖像⑧ウォルター・シューハート」から
科学的管理法と人間関係学派の合体は皮肉にも米国の戦時体制にあった
コラムの著者 ブース・アンド・カンパニー岸本義之ディレクターが示す今回の人物は、ウォルター・シューハートだ。(▶参照 )
シューハートは、第二次世界大戦下の米国でウェスタン・エレクトリックのベル研究所の技術者として編み出した品質管理に統計を取り込み、統計的品質管理の手法を確立した。皮肉にも、科学的管理手法と人間関係学派は、ハーバード・ビジネススクールで軍事教育の名のもとに合体した。生産性を高めたいと願った米国陸軍省は、品質管理の手法を促進するために、シューハートを登用し、人間の協力を最大限にすることが最も生産効率を上げると主張したシューハートの統計的品質管理は、その後軍事産業に多大な影響を与え、連合国軍側の英国の科学アドバイザーもその功績をたたえている。
その後大量生産の基本となった統計的品質管理法は、米国内から敗戦国に移行、日本もGHQの指導のもと、ラジオ産業復興のために日本で工業経営コースを開催。その参加者に、松下電器産業、三菱電機、富士通、ソニーらのトップがいる。やがて、デミング賞で有名なエドワーズ・デミングへこの流れは引き継がれ、日本の工業生産の基礎が芽吹いたのであった。
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