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2011.5.10  日経産業新聞の記事「哲学で拓くBIZテク⑬:フーコーに学ぶ組織力」から

「規律・訓練」も使いよう

コラムでは、フランスの現代思想家ミシェル・フーコー(▶ 参考)を紹介している。

フーコーは一貫して権力の仕組みを分析、批判してきたという。権力とは、時には人々を管理するために、管理しにくい人間には負のレッテルをはり排斥する。さらに、支配のために新しいテクノロジーを生む。

下図の監のアイデアも、中欧の監視棟から、囚人たちを常に監視でき、これを心理的に活用して、誰も見ていないときも、監視されているという意識から、自らを律するという。

パノプティコン(一望監視施設

フーコーは、このような「規律・訓練」と新たな権力と考えた。現代社会では、学校はもとより会社でも「規則・訓練」である権力を受け入れ、組織化される。

コラムでは、ある程度の組織への忠誠心に基づく組織の一体化は、組織力を使う場合必要だと説きます。つまり、規則や訓練はある程度必要で、組織力を育み、強いチームをつくるテクノロジーともいえる。フーコーが示唆したのは、まさにこの点であった。

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