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2011.5.25  日経産業新聞の記事「マネジメントの肖像②アンリ・ファヨール」から

経営学の基本原則を示したファヨール

コラムの著者 ブース・アンド・カンパニー岸本義之ディレクターが示す今回の人物は、アンリ・ファヨール (▶ 参考)だ。前回のテイラーとは、対照的に機械的な作業効率ではなく、「管理経営」と呼ばれたファヨールの枠組み(フレームワーク)は、幅広いテーマをカバーし作業員の側面にも光を当てた。 Fonds_henri_fayol

ファヨール自身、鉱業学校を出て鉱業会社に就職し、同社の倒産の危機を救い、社長にまでのぼりつめる。明確な経営哲学を形成し、

  • マネジメントは一般性がある:鉱業会社に限らない
  • マネジメントは独立した原理の上に成り立つ:他分野からの枠組みではない
  • 定義可能なもので教育可能である

と説いた。ファヨールのマネジメントの基本原則として

  • 分業
  • 権威と責任
命令する権限と、それに伴う責任
  • 規律
  • 命令の統一(一元化)
特定の業務の担当者は、必ず単一の管理者の指揮命令を受けるべき、とする原則。
  • 指揮の統一
目的をもった組織は、1人の管理者の下、1つの計画の下に業務遂行すべき、とする原則。
  • 個人利益の全体利益への従属
  • 公正な従業員報酬
  • 集権
環境に応じ、許される限り(程度)において管理者に権限を集中すべき、とする原則。
  • 階層組織
  • 秩序
適材適所の確保。
  • 公正
  • 従業員の安定
技能の習得には時間がかかるので、長い目で見守り、頻繁な人事異動は控えるべき、とする原則。
  • 創意(イニシアティブ)
計画を立案し、実行すること。組織のすべての階層にその自由を与えることで、士気を高める。
  • 従業員の団結

を示した。さらに職能として、

  • 技術活動(生産、製造、加工)
  • 商業活動(購買、販売、交換)
  • 財務活動(資本の調達・運用)
  • 保全活動(設備および従業員の保護)
  • 会計活動(財産目録、貸借対照表、原価、統計など)
  • 管理活動(計画、組織、指揮、調整および統制)

を示し、経営者による計画、組織化、命令などのあり方も示唆する。テイラーの理論よりも米国では長く用いられ、彼はまさに近代マネジメントを最初に定義した人物であった。

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