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2011.5.24 日経産業新聞の記事「哲学で拓くBIZテク⑮:ハーバーマスに学ぶ会議術」から

相手を人間として尊重し相互行為で会議を合意の場に

コラムでは、ドイツの現役哲学者でユルゲン・ハーバーマス(▶ 参考)が唱える「コミュニケーション的行為」と会議の関係を説いている。JuergenHabermas

多くの会議で無駄と思えるのは、単に時間が長い、しっかり議論が出来ていない場合が多いのではないだろうか?

会議をいくら改善しようと思っても厄介のことに、参加者同士で、円滑に会議を進めるノウハウが共有されていないという。

ノウハウのヒントがユルゲン・ハーバーマスが唱えた、人間を「道具」と見ずにコミュニケーションの相手として尊重する態度にあるという。つまり、相手を道具と思うと、力ずくでも説得しなければならず、結果的に良い結果にはならないという。

コミュニケーションは、相手との相互行為であって、相手に要求を掲げ、それを納得してもらった上で承認を求めるもの。その過程で、自分の意見が変わる場合あるかもしれない。コミュニケーションは説得ではなく、あくまでも合意形成の行為と考えようというものだ。

ユルゲン・ハーバーマスが示すポイントは、

①参加者が同一の言語を使うこと:相手にわからない言葉を使うな

②参加者が事実と信じることだけを述べること:その場しのぎの嘘をつくな

③すbての当事者が対等な立場で参加する:上から目線で相手を説き伏せるな

という原則だ。つまり相手から見て謙虚であることだ。

会議は合意を目指して謙虚な態度でコミュニケーションをとること。これが彼の会議術。

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