【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:キリンフリー」から
2011/04/27
2011.4.21 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:キリンフリー」から
社会問題を自社製品で取り組み市場を創る新しいマーケティング
コラムの著者 法政大学経営学部教授 西川英彦氏は、キリンの取り組んだアルコール0%のビール風飲料「キリンフリー」のマーケティングが目新しいという。
利潤追求が前提となる企業が、継続的に社会貢献に取り組む好事例としてあげている。つまり、自社製品を社会貢献に役立つモノやコトとして利用してもらう新しいマーケティングだ。
キリンフリーは、飲酒運転が社会問題となった2007年に開発が始まった。既に、ビール風飲料はあったが、生産工程でアルコール分を含んでしまう。キリンは、この困難を自社の麦汁製造技術と香味調合技術を駆使して解決した。さらに、飲酒運転撲滅への運動にも積極的に参加。2009年9月の日本自動車連盟(JAF)や日本交通安全協会が推進するハンドルキーパー運動推進への協力を行った。
キリンフリーは、発売から2か月足らずで当初の年間販売目標を越え、ビール風飲料では過去に例のないヒットとなる。自社だけで価値を大きくするのではなく、社会貢献活動を通じて関係者を巻き込みながら価値を共創していく新しいスタイルだ。
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