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2011.4.26 日経産業新聞の記事「哲学で拓くBIZテク⑫:レヴィ=ストロースの情報分析術」から

類似現象から「構造」を見出し全体像を描く

コラムでは、フランスの哲学者レヴィ=ストロース(▶ 参考)を紹介している。レヴィ=ストロースで有名なのが構造主義である。構造主義とは、物事の構造に着目して物事の本質に迫ろうという思想的立場である。

レヴィ=ストロースが発見した重要性は、目に見える部分的なものではなく、物事の全体を構造として捉える考えだ。

レヴィ=ストロースの発見事例に、交叉いとこ婚の研究がある。コラムによると、この結婚方式は、男性とその母方の交叉いとこの女性を結婚させる風習である。この風習が未開の部族に見られることから先入観で、時代遅れの考えと考えがちである。ところが、レヴィ=ストロースは、この結婚システムの全体構造を分析した結果、異なる家族集団間で人の交換が絶えることなく行われ部族の存続が図れるという発見であった。

一見未開だと思われた習慣は、実が高度なシステムを形成している。これは、全体の構造に視点を持っていったことによる発見であった。

さらにレヴィ=ストロースは各国に伝わる神話を比較する中で、ある神話が別の神話の「変換」によって説明できることも発見する。2つの神話が一見無関係である場合も、でてくる要素を入れ替えることで、同じ構造が成り立つという。この「変換」こそが構造主義の重要な点である。

『構造とは、要素と要素間の関係となる全体であって、この関係は、一連の変換過程を通じて不変の特性を有する』とレヴィ=ストロースは説明した。 構成する要素もその関係性も変化しているにも関わらず、そこにある種の普遍的な特性があれば、それを構造とよぼうというのだ。

我々も普段あの出来事は同じだとか、あの事件に似ているという経験があるが、そこは共通な構造や規則性があることに気づく。このとき共通な類似な現象を比較することで、変換関係を見出し、全体の仕組みを分析できることを示している。

現代社会は日々複雑になり情報はあふれている。表面的な出来事や目の前の情報に踊らされないで、ビジネススキームや社会全体の動きを捉えて、似たような話が別の世界にないかを検討すると、構造が浮かび上がるという。それが今起こっている本質を考えるべきだ。

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