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2010.12.15の日経産業新聞の「デジタル文具で高める仕事力⑤」より

デジタル情報の盲点―データの規格の維持

コラムの著者である高畑正幸氏 (▶ 参考)は、紙での保存がデジタルデータよりも優れている点に、読み取り装置やソフトウェアが不要で、閲覧不可能となることがない点だという。ところが、デジタルデータだと、先ず読み取る装置、例えば、フロッピーディスクに記録された文書ならフロッピーディスク装置とPCが必要だ。文書もワードやエクセルであると、バージョンの違いで読み取れない場合もある。つまり、ある日突然、データは残っているのに読み取れないといった危険性があるわけだ。

幸いデジタルデータは、他の規格や形式で保存することができる。フロッピーのデータもHDDに保存し直して、文書であればほぼPCや情報機器に依存しないpdfといった形式にしておく。つまり、今話題の電子書籍も閲覧ソフトがその書籍固有のものであれば、将来のバージョンアップや他の形式への移行などができるかどうか予め念頭に置く必要がある。

データの規格を何に置くか。画像であればISO/IECの国際標準規格であるjpegなどを念頭に置くべきだという。

紙はサイズの統一といったことで整理や検索がしやすくなる。同様に物理的な大きさではないが、デジタルデータは、保存形式に気配りが必要だ。読めなくなったデータはもはや検索や閲覧もできなくなる。

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