【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「部長のためのMBA講座:グローバル経営②」より
【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「ネットのチカラ第3部冒険者たち③」より

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「部長のためのMBA講座:グローバル経営③」より

2010.10.28の日経産業新聞の「部長のためのMBA講座:グローバル経営③」から

プロダクト・サイクルモデルからOLIパラダイムへ

コラムでは、英レディング大学ダニング教授のOLIパラダイムに注目している。前回のプロダクト・サイクルモデルが損益的な海外直接投資の視点であるのに対して、OLIパラダイムは、資産的な海外直接投資の視点である。

OLIパラダイムでは3つの優位性を検討する:

  1. Ownership-specific-advantage (所有特殊的優位)
    • 現地法人での持続可能な優位性
    • 技術や無形資産などの資産優位と地球規模で展開する資産優位を効果的に組み合わせる取引優位
  2. Location-specific-advantage (立地特殊的優位)
    • 受け入れ国が提供する現地の徳所な要因
    • 原材料、天然資源、有能な人材が低コストで入手可能、中間財の品質や価格
    • 需要が大きい現地市場
    • 安定的政治環境
    • 海外企業に対する有利な法人税・関税等の規制動向、商習慣の相違
  3. Internalization-advantage (内部化優位)
    • 市場取引によりも内部取引の方がコスト的に優位性

 つまり、企業内部の優位性を資産レベルや市場レベルで見出し得るかを検討することになる。プロダクトサイクルモデルのような商材での視点でない事業性レベルでの検討だ。

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