【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「iTunesにSNS機能」より
2010/09/07
2010.09.03の日経産業新聞の「iTunesにSNS機能」より
個人の購入経路の徹底:SNS機能「Ping」の導入
記事でアップル恒例の製品更新に続いて、トピックになったのがこの話題だ。SNS機能自身は目新しいモノではない。同じ音楽を楽しむ仲間の輪を広げるといったものだ。アップルのこの動きの背景には、コンテンツ販売の伸びが、予想よりも鈍化してくるとの見込みを先回りするものである。音楽好きの知人のお勧めなら、購買意欲が上がるとの仮説だ。
既にこのようなマーケティングを実施しているネット販売業者がいる。アマゾンである。アマゾンは、同じ商品を購入者の評価を公開し、さらにその購入者の評価も信頼できるかといった評価している。SNSではないが、商品に興味を持った購入者の批評は、購入前の判断材料であろう。日本ではカカクコムが同様な仕組みを持っている。
今回のPingはまだ実験的な意味合いが濃い。コミュニティーをアップルとして初めて公式に導入することになる。アマゾンやカカクコムのような商品ありきではなく、音楽を軸にした生活提案での導線をつくることが目的であろう。生活提案には低価格のアップルTVなどの商品投入を考えると、音楽に止まらず、動画などのコンテンツ支配が狙いと思える。
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