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2010.09.27の日経産業新聞の特集記事「強い大学第3部活路は世界に④」から

学生までも「内向き」な日本の将来は?

 特集記事では、日本から海外への留学生と逆に日本に来る留学生が7万人対13万人と大きな違いあると指摘。背景に、「留学して不便な暮らしをするチャレンジ精神が乏しくなった」(同記事の日本学生支援機構 吉野利雄留学情報センター長の談話)と、少子化や所得の減少で、地元志向が高まっているからだという。

 企業経営から現場までもが「内向き」である日本社会。将来を担う学生気質が、「内向き」でチャレンジしないとなると、新興国に立ち向かっていけるグローバルな人財をどこに求めるのか?

 知人から紹介のあった白石一郎著「海のサムライたち」に出てくる日本を変えてきた海外視点のサムライが生まれないことも意味する。鎖国政策の弊害、「内向き」文化=ガラパゴス化で、国際競争を乗り切れるのか?

 筆者も、米国留学を通じて、「世界の中の日本」を厭でも体験し、各国の思考や文化の違いを体験できた。国内での知識ベースでなく、現地で肌で感じたことで理解できたことは非常に多い。同じ年齢や職業であってもモノの見方や考え方の多様性を学べるのも留学体験だ。是非とも、国際的にタフな学生を留学制度で高めてほしいものだ。

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