【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞のコラム「デジタル時評:クラウド市場、課題評価?」から
2010/09/30
2010.09.27の日経産業新聞のコラム「デジタル時評:クラウド市場、課題評価?」から
国内企業推計の根拠は?
コラムでは国内大手IT(富士通、NEC、日立)のクラウドによる売上推計の合計額が、調査会社のIDCなどの額より大幅に上回っており、その根拠に疑問を呈している。
最も大手の現場でも、「クラウドサービスでは企業統治(ガバナンス)の確保が難しいし、企業システムの理解が浅いプレーヤーには任せられない」(同コラムから引用)とあるように、調査会社の推測に賛同しているとのことだ。
クラウドは、インターネット技術による単純な「仮想化」によるデータセンターとは異なり、「プロビジョニング」と呼ばれるハード的な資源の最適化を行う機能が必要だ。本来は、この「仮想化」と「プロビジョニング」がクラウドの必須機能だが、前者のみで国内推計は出来ているようだ。これは、国内において「プロビジョニング」は未だ開発途上であるからだ。
では、この国内企業推計は、IRを意識したな希望的なデータであって、過大評価を行っているなら問題がある。また、クラウドを導入する企業でも、目先のハード資源のコスト削減だけで見るなら、将来の厳しい経営環境に柔軟に対応できるサービス拡張についてはどう見るのだあろうか?おそらく「プロビジョニング」機能がなければ、柔軟性も確保できないだろう。国内企業推計には、提供者側だけの論理推計に見えるがいかがであろうか?
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