【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞のデジタル時評より
2010/08/21
CIOとCEOは、どちらもマクロ的な組織運営で検討すべき?
日経BP社編集委員の谷島氏による時評では、クラウド導入に関して、CEOとCIOに温度差があると指摘している。CEOのコスト削減の視点から、CIOは、可用性と情報セキュリティの面から課題があるという視点からぶつかっている。直接的には次元の異なった論議のようだが、時評の示す20年前のダウンサイジングでの各社の対応の構図と非常に似ていることを上げている。ダウンサイジングでは大型機を使わずに小型機でコストダウンを図り進めるCEOの強権によって押し切られた。その効果は、大型機であれ小型機であれ保守経費はさほど変わらないといったことでCIOの主張はいみじくも裏付けられた。
クラウド導入の前提は、既存システムをどこまで活かし、コストダウンと今後のシステム拡張をどう整合するかをCEOとCIOが論議しないと、ダウンサイジングでの失敗を繰り返すだろうと指摘する。
CEOは全社的な財務、業務のマクロ的な立場で考えるが、CIOは時として現場の部門的な、ややミクロ的な立場で考えることが多い。CIOは全社的なシステム運営の絵図面を検討しながら、CEOの視点の意見で調整し、最終的にミクロ的な計画に落とし込まねばならない。
どうやらここにも、CIOの専門家だけで視点ではなく、全社的な管理者の両方が要求されそうだ。
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