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【ヒット商品】ネタ出しの会  2. 準備編 「ネタ出し脳」をつくる15のトレーニング⑨Let's challenge!

問題

 左図のような3×3のマスを利用して、発想の触媒を使い、マスの中を埋めてください。

 

「動物園」

「階段」

「ダイエット」

「時計」

 

 

 

「旅行」

 

 

 

「こんにちは」

 

 

 

 

進め方:キーワードのみならず、そのキーワードに関連する事項でもかまいません。マスを埋めることに専念してください。

回答例

 

「動物園」

「階段」

「ダイエット」

「時計」

 

 

 

「旅行」

 

 

 

「こんにちは」

 

 

 

  2-9

ぬり絵の傾向をみると・・・

 キーワードを埋める作業はいかがでしたか?以下の中であなたに最も近いものは何でしょうか。この捗り方が、ぬり絵の効能であり依存度を示します。ぬり絵に対する依存が高いと、量がでます。ただし、ぬり絵がないと、急激に量が減ると、ぬり絵への依存度が高いことになります。


【ヒット商品】ネタ出しの会  2. 準備編 「ネタ出し脳」をつくる15のトレーニング⑨量に挑戦!

 既にプラクティスをいくつかこなせるようになったあなたに再度質問です。以前に比べて、アイデアの量は増えましたか?ルール1を守って「質より量」になっていますか?

ルール1を思い出そう!

 メモ魔のダ・ヴィンチもアイデアが、いつでもさっと湧いてくるものではなかったようです。そんなとき、メモを読み返すことでさらに発想を増やしたようです。つまり、これまでやった連想ゲームや発想の触媒を組み合わせて、数で勝負することを考えましょう。さらに、自分で達成する件数を目標にしてみましょう。

 例えば、30件を目標にするとき、一気に30件を出そうとは考えずに、先ずは10件を出すようにします。それを3回行えば30件。出て来た10件を組み合わせて30件を出しても良いでしょう。このように小刻みに目標件数を設定して増やすことで、量で出すことに対する抵抗感がなくなっていきます。

 発想の原点で量が重要であることをこれまで説いてきました。それは、この関門が超えられれば、アイデアを具体化することは単純作業に思えてくるのからです。

 ダ・ヴィンチが何度もメモを読み返すのは、意図的にこの反復で組み合わせをかえているのです。化学で触媒を変えながら、反応のチャンスを増やすのに似ています。

 そこで、メモの取り方を少し工夫してみましょう。


ぬり絵の時間!

 幼い頃に、誰もが一度ぬり絵をクレヨンや色鉛筆で塗った覚えはありませんか?それが、漫画の主人公であると、夢中で塗った人もいると思います。

 下絵は塗ることを前提に、縁取りがあって、中には出来上がりの見本までついていたと思います。幼いころは、手本通り塗るだけでもきれいに塗れれば満足したのではないでしょうか。それとともに、徐々に自分でも下絵なしでも絵が描けるようになった人もいるでしょう。そう、発想も同じです。下絵にあたるものが、事前に用意してあれば、ぬり絵と同様に、塗ることに夢中になって何時しか、発想のコツがわかるようになるものです。

 下絵にあたるものには、いくつか類型があります。ここでは、単純な改善型、異種間融合とも2つのキーワードの組み合わせで考えていく方法を紹介しましょう。もう少し複雑なものは次のプラクティスで紹介します。

 

「ランチ」

「あいさつ」

「暖冬」

 

 

「音楽」

 

 

 図を最も簡単な四象限を取り上げてみましょう。キーワードは2×2で4つです。例えば、メモで無作為に4つのキーワードを選びます。「暖冬」、「音楽」、「あいさつ」、「ランチ」があったとします。図のように4つの組み合わせができます。「暖冬」×「ランチ」で、発想の触媒を用いて、「枠の中に」キーワードを書き込んでみます。「戸外のベンチでランチ」、「冬にない食材のランチ」、「暖かいので食中毒がでる」・・・といった様に埋めていくのです。次に、別のエリア(象限)に進んでいきます。この4つの象限が埋まったら、4つ以上のアイデアがそこに生まれているはずです。

 アイデアをノートに残すときも、1ページを4つに区切って書くことにすれば、この四象限のぬり絵が出来上がったことになります。

 ぬり絵の応用は、機械的な作業の中で、創造を生むチャンスを増やしていると思ってください。

 今回のプラクティスは、少しぬり絵を楽しんで、アイデアを増やす快感を味わいましょう。


【ヒット商品】ネタ出しの会  2. 準備編 「ネタ出し脳」をつくる15のトレーニング⑧Let's challenge!

問題

 高級チョコレートを企画しているとします。現在の賞味期限が、製造後1日のチョコレートが、1分しかないとすると何に気付きますか。この特徴を逆手に取って、お客様のニーズがあればどんな手段を考えますか?

進め方:賞味期限を商品の消費限界と考えずに、賞味期限を気にせず、ニーズを喚起することを考えてください。

回答例

 チョコレートになる前の半完成品をお客様にお送りして、食べる直前にチョコレートになるような半完成品と配送手段を考える。

2-8

タイムマシンの調子はいかが?

過去や未来にジャンプしたり、時間を圧縮伸長したりできる、あなたのタイムマシンの調子は如何でしょうか。時間の伸張や圧縮、過去、未来へのジャンプを試みてください


【ヒット商品】ネタ出しの会  2. 準備編 「ネタ出し脳」をつくる15のトレーニング⑧タイムマシンに乗ろう!

 ハーバート・ジョージ・ウェルズで有名なタイムマシン。この架空の乗り物にわくわくしませんか?時間旅行は今の科学では実現不可能です。でも、いきたい過去や未来に思いを馳せると、わくわくするのはウェルズのファンだけではないでしょう。

タイムマシンは発想の宝庫?!

 発想の触媒には、不可能な時間旅行を使うことがあります。ウェルズは、未来へタイムマシンで旅行する中で、現在の社会課題をえぐったことで、おとぎ話からSFという分野を開花させたのでした。そう、夢物語でありながら実は現実社会を分析することが重要です。発想の触媒で、時間旅行する際も、現実との差異を意識することが発想を膨らませるのです。

 では、ウェルズ特製のタイムマシンに乗って、発想を膨らませてみましょう。先ず、対象となるアイデアをわきに抱えて、タイムマシンに乗り込みます。あなたの行先は、過去、未来のどちらでしょうか?

 新商品の企画として、照明器具を考えていたとしましょう。そこで、過去への時間旅行で、今ある最新型のLED電球を昭和のはじめに持っていくとどうでしょうか?当時の電球とは口金も一緒のLED電球で、明るく電気代お得で使えることが分かりますね。このときの発想では、過去の商品との互換性が重要であることに気付きます。今度は、2020年ではどうでしょうか?おそらく、LED電球は、2009年以降のエコブームで、常識的な電球としては消費者に受け入れられるものの、特徴がないため大きな利益を生む商品ではないかもしれません。言い換えれば、省電力だけでは短命な商品ということに気付きます。例えば、省電力を一歩進めて、リサイクルLED電球というのはいかがでしょう。使えなくなると、回収先でリファンド(回収費返金)があるといったサービスです。

 このように1つの商品企画でも過去や未来の環境を想定してみると、多くの発想が生まれてくるのが分かります。


時間を延ばしたり、縮めたり!

 タイムマシンは、時間のある時点に行ける空想機械です。時間に関わる発想の触媒として、1つの時間に移動するだけではなく、速度を使うこともあります。ちょうど、タイムマシンで、周りの変化を高速あるいは低速でみるようなイメージです。高速の場合は、1年かかることが、1日あるいは1時間で終わってしまうことです。逆に低速では、1分で終わるようなことが、1日かかるようなことです。タイムマシンにかかれば、時間を延ばしたり、縮めたりすることは自由自在なはずです。今度は速度の変化を発想の触媒に使ってみましょう。

 先ほどのLED電球で、寿命が10年もあれば、何が問題になりますか?

  • l  そんなに寿命があれば、新しい商品を買ってくれない、つまり商品のライフサイクルが悪い。
  • l  でも、お客様から見れば、交換が不要で、特に交換が大変な場所には長寿命であることが特徴になる。ということは、商品の寿命によって異なった商品として考えるのはどうだろう。
  • l  10年もたてば電球だけでなく、照明器具自身が使えなくなるかもしれない。ということは、電球だけでなく、照明器具全体で長寿命設計といった特徴を押しだせるかもしれない。

 今回のプラクティスは、時間に関するロジックの触媒をつかって、ひらめきの感覚を味わいましょう。


【ヒット商品】ネタ出しの会  2. 準備編 「ネタ出し脳」をつくる15のトレーニング⑦Let's challenge!

問題

 バレンタインデーに意中の男性に女性からチョコレートを贈る習慣も洋菓子店メリーズの販売戦略でした。そこで、今度は別の日にチョコレートをプレゼントする企画を考えてください。

進め方:ホワイトデーといった既存の記念日ではなく、チョコレートでなければならない記念日をお客さまに作ってもらう、主客転倒の発想でアイデアを出してみてください。

回答例

 二人だけの結婚記念日や婚約の日にチョコレートを双方で交換する。ただし、相手にほしいものを形作ったチョコレートを交換する。例えば、自動車や犬?など・・・。

2-7

あなたの改善は大丈夫?

さて、ロジックの触媒を使ってアイデアがスムーズにでましたか?