【ヒット商品】ネタ出しの会 2. 準備編 「ネタ出し脳」をつくる15のトレーニング⑨量に挑戦!
2010/05/14
既にプラクティスをいくつかこなせるようになったあなたに再度質問です。以前に比べて、アイデアの量は増えましたか?ルール1を守って「質より量」になっていますか?
ルール1を思い出そう!
例えば、30件を目標にするとき、一気に30件を出そうとは考えずに、先ずは10件を出すようにします。それを3回行えば30件。出て来た10件を組み合わせて30件を出しても良いでしょう。このように小刻みに目標件数を設定して増やすことで、量で出すことに対する抵抗感がなくなっていきます。
発想の原点で量が重要であることをこれまで説いてきました。それは、この関門が超えられれば、アイデアを具体化することは単純作業に思えてくるのからです。
ダ・ヴィンチが何度もメモを読み返すのは、意図的にこの反復で組み合わせをかえているのです。化学で触媒を変えながら、反応のチャンスを増やすのに似ています。
そこで、メモの取り方を少し工夫してみましょう。
ぬり絵の時間!
幼い頃に、誰もが一度ぬり絵をクレヨンや色鉛筆で塗った覚えはありませんか?それが、漫画の主人公であると、夢中で塗った人もいると思います。
下絵は塗ることを前提に、縁取りがあって、中には出来上がりの見本までついていたと思います。幼いころは、手本通り塗るだけでもきれいに塗れれば満足したのではないでしょうか。それとともに、徐々に自分でも下絵なしでも絵が描けるようになった人もいるでしょう。そう、発想も同じです。下絵にあたるものが、事前に用意してあれば、ぬり絵と同様に、塗ることに夢中になって何時しか、発想のコツがわかるようになるものです。
下絵にあたるものには、いくつか類型があります。ここでは、単純な改善型、異種間融合とも2つのキーワードの組み合わせで考えていく方法を紹介しましょう。もう少し複雑なものは次のプラクティスで紹介します。
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「ランチ」 |
「あいさつ」 |
「暖冬」 |
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「音楽」 |
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図を最も簡単な四象限を取り上げてみましょう。キーワードは2×2で4つです。例えば、メモで無作為に4つのキーワードを選びます。「暖冬」、「音楽」、「あいさつ」、「ランチ」があったとします。図のように4つの組み合わせができます。「暖冬」×「ランチ」で、発想の触媒を用いて、「枠の中に」キーワードを書き込んでみます。「戸外のベンチでランチ」、「冬にない食材のランチ」、「暖かいので食中毒がでる」・・・といった様に埋めていくのです。次に、別のエリア(象限)に進んでいきます。この4つの象限が埋まったら、4つ以上のアイデアがそこに生まれているはずです。
アイデアをノートに残すときも、1ページを4つに区切って書くことにすれば、この四象限のぬり絵が出来上がったことになります。
ぬり絵の応用は、機械的な作業の中で、創造を生むチャンスを増やしていると思ってください。
今回のプラクティスは、少しぬり絵を楽しんで、アイデアを増やす快感を味わいましょう。
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