【ヒット商品】ネタ出しの会  2. 準備編 「ネタ出し脳」をつくる15のトレーニング②Let's challnege
【ヒット商品】ネタ出しの会  2. 準備編 「ネタ出し脳」をつくる15のトレーニング③Let's challenge

【ヒット商品】ネタ出しの会  2. 準備編 「ネタ出し脳」をつくる15のトレーニング③

 アイデアを出せと言われて、うんうん唸っても出てこない時もあります。煙草を吸ったり、トイレに入ったり、通勤でゆられたときにふっと思いつくことがありますね。エジソンは、夢でアイデアを出したとまで言われていますが、どうも、気が抜けたときの方が、アイデアが出易いようです。ことわざにも「果報は寝て待て」と言われるように、良いことは時間がたてば自然に出てくるものです。絞り出しても出てこないときは、気分転換することも発想には重要なことです。アイデアを出した後の休憩や気分転換は、「アイデアの醸成期間」だと思ってください。

 ポイントは、アイデアを出し続けたあとでないと、休憩しても良い考えは生まれてきません。ルール1にあるように質より量で考えてから、休憩や気分転換をします。

 実は、私たちが休憩している間も、アイデアのことが頭のすみに残っているかがり、脳は活発に活動するのです。無意識のうちに、アイデアを組み合わせ、イメージするということも、最近の脳医学ではわかってきています。極端にいえば、夢を見ることは、実は覚醒しているときのイメージや思いを再整理しているという学説もあるようです。

上手に気分転換を図ろう!

 みなさんも、商品企画を行う際に、集中討議を行う合宿を行うことはありませんか?よく聞く合宿のやり方ですが、一日目は自由討議で、夕飯も含めてブレインストーム。お酒も入って、自由に発想を広げようというものですね。二日目は、朝食後、まとめに入ります。ちょっと昨晩のことを冷静に見ながらアイデアを具体化していくことでしょう。企画合宿のポイントは、一日目にまとめに入らないことです。徹底的に自由な発想で広げていくこと。一晩寝ると、脳が活性化して昼頃には、はっと思いつく名案がでてきます。そういった意味では、2日目は昼以降にまとめにはいるのが良いかもしれません。

 アイデア出しの後の休憩や気分転換を意識的に行って発想を促して来た有名人もいます。現代の量子力学の草分けともいえる、ハイゼンベルグは、素粒子の物理で非常に重要な仮説、不確定性原理を発表しました。この原理が何であるかよりも、彼の著書「部分と全体」の中で、この仮説が、趣味の山歩き、ワンダーフォーゲルの最中にふっと思いついたと語っています。ハイゼンベルグのように、意識的にアイデアを考えるペースを持つことは、現代のビジネス・パーソンには必須ともいえるかもしれません。

うまく気分転換してアイデアを「醸成」させよう!

 商品企画や開発が重要な大手企業では、仕事の進め方の中に、アイデアを考えるペースを意識的に高めようという動きもあります。オフィスのディスクや椅子、キャビネットを販売しているイトーキは、オフィスレイアウトを考える際に、多くのお客様の企業から、もっと創造的な仕事ができる環境を提供できないかといった要望を受けるそうです。大手オフィス関連のイトーキでは、アイデアのペースを4つの場に分けて創造性を支えるオフィスを提唱しています。「スタジオ」、「スタディ」、「カフェ」、「ライブラリ」が4つの場で、「スタジオ」では、みんなでアイデアを磨いていく場、「スタディ」は、ひとりで考え、まとめる場。「カフェ」はワイガヤでアイデアを漂わせる場。「ライブラリ」は調査して気付く場、と設定しています。ちょうど、気分転換や休憩は、「カフェ」ですね。人によっては、喫煙所、居酒屋、給湯室?

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第三時間って何?

 ここでの練習は、考えるペースの取り方です。脳に刺激を与えながら、休憩や気分転換を図ることです。

 1つのアプローチは、日常の一日を考えてみることです。起床から、通勤、仕事、外出、食事、休憩、退社、帰宅、就寝までざっと振り返ってみましょう。

 日常生活で、3つの時間にわけてみます。第一の時間は「仕事」に関連する時間や生活の糧を得る時間。第二の時間は「家族」に関連する時間。そして第三の時間は第一、第二の時間以外の「自分」の時間です。その中で、「自分がやらないとできないこと」、「自分次第で決まること」がいくつかありますね。それは自分の時間です。自分の時間を意識的に創造時間(クリエイティブ・アワーズ)にしましょう。やり方は簡単。頭を使うことではなく、休憩やからだを動かすこと、気分転換、ワクワクすることを割りつけてみてください。例えば、ウォーキングがやりたいと思うなら、自分の時間である通勤時間を調整してみましょう。職場の最寄り駅より1つ前の駅で降りて、職場まで歩くことを考えてください。都心なら、ちょっとしたウォーキングになるはずです。著者ももう、5年も一駅前通勤をやっていますが、実に多くのアイデアがそこから生まれた経験があります。コツは、歩いている時に、頭の隅に、昨日まで温めていたアイデアを思い出して、周りの景色や歩いている人の顔、広告や音などと重ね合わせることです。できれば、アイデアを書いたノートを持っていれば良いですね。その場になくても、職場でちょっとメモをとるだけでもよいのです。ハイゼンベルグまではいきませんが、からだをうごかすことはとても良い刺激になります。

飲み会に参加しよう!

 もう1つのアプローチは、パーティや飲み会にうまく参加することです。仲間内の愚痴こぼし会ではいけませんが、人との会話の中で気付くこともあるはずです。お酒も入って仲間も気分がほぐれていますから、日常の固い話ではなくて、面白い話を受け入れやすい場でもあります。「カフェ」の場ですね。ここでのコツは、自分のアイデアをプラクティス2でやった連想ゲーム式で披露することです。例えば、5つのキーワードで、「エコ」、「屋根」、「グリーン」、「夏」、「収穫」で思いつくことは?と、あなたが仲間に聞く。みんなが、「トンボ」、「家庭菜園」、「屋上緑化」・・・と連想してくれたら、あなたの答えを種明かし。答えは、「屋上で家庭菜園をやること」。答えを聞いて、「水やりって大丈夫?」、「意外と夏の照り返しはきついから、作物も選ばないと」、「鳥とか虫とかペットとかの対策も考えないと」、「できたら、マンションの住人で収穫を分けいね」といった話題がどんどんでてきますね。飲み会では、この程度で終わりかもしれませんが、あなたは自分で考えなかったようなアイデアや気づきがあるのではないでしょうか?

 プラクティスは、上の2つのアプローチを計画することです。でてきたアイデアは、もちろんメモをとりましょう。

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