【ヒット商品】ネタ出しの会 日本経済新聞の記事「春秋:凄まじい悪評を浴びた織田作之助」から
2024/04/22
2024.4.20 日本経済新聞の記事「春秋:凄まじい悪評を浴びた織田作之助」から
織田作之助は健全な批判精神が新しい文学を生むと確信
コラムの著者によれば、前回に引き続き小説家の逸話とIT社会お課題について今回は織田作之助氏の事例で、全国の医師らが米Googleの提供する地図アプリに悪意ある投稿なされ営業権を侵害されたとして提訴したことを関連づけて語っている。
○良い批判と叱咤激励の難しさは今も同じ
コラムの著者の紹介している織田作之助氏のエッセー「可能性の文学」にこれまで浴びた罵詈雑言の一部は以下のようだという:
- げす
- 悪達者
- 下品
- 職人根性
- 町人魂
- 俗悪
- エロ
- 発疹チフス
- 害毒
- 人間冒涜
- 軽佻浮薄
などだという。これを新聞や雑誌で批判を読んだ親戚が、織田氏を気の毒がって300円の為替を送ってきたこともあったという。親戚は織田氏が生活に困窮しているだろうと思っての支援であった。別の親戚の娘は世間体の悪い織田氏のせいで自分が女学校の試験に落ちたと詰め寄ったという。
「悪評はかくの如く人の心を傷つける」と、言葉の攻撃がもたらす苦痛は、織田氏の時代から今も変わらない。全国の医師らが米Googleを提訴した。提訴の内容は、同社の地図アプリの口コミ欄に悪意ある投稿(侮辱や「閉業」などと勝手な書き込み)がなされ、この事態を同社は放置していたと営業権を侵害されたものに対してである。
確かに多くの人が飲食展などを選ぶのに、投稿記事を参考にすることがあるだろう。誹謗中傷は許されないが、一方で情報が不可欠である。このバランスが難しい。
織田作之助氏は悪評に悪評で対抗しないとしたが、あえて「大家」の志賀直哉氏をこけおろした。そこには、健全な批判精神が文学の進歩に役立つという確信を持って行っていた。良い批判と叱咤激励の難しさは今も昔も変わらない。🗺️✒️📕🧑⚖️👩👨💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍🇯🇵