日常生活

【ヒット商品】ネタ出しの会 日本経済新聞の記事「あすへの話題:夫婦別姓」から

2024.5.7  日本経済新聞の記事「「あすへの話題:夫婦別姓」から

別姓を希望する人には適応

コラムの著者 烏飼 玖美子氏(立教大学名誉教授)によれば、夫婦に同姓を義務付ける制度が「ビジネスを阻害している」と経済界が動き始めたという。旧姓併記では済まされない経済損失について語っている。

○家父長制の遺物か

烏飼氏によると、選択的夫婦別姓制度を誤解なき説明は、別姓にすることを「強制」ではなく、希望する人には認めるという制度である。烏飼氏はその導入を早く導入してほしいという。

烏飼氏自身も「同姓の強要」で苦労したという。つまり、

  • 銀行口座:戸籍名が原則。
  • 健康保険:夫が「世帯主」で家父長制の遺物?
  • 大学:通称で旧姓
  • パスポート、研究業績:カッコ入りで旧姓が認められる
  • 航空券:戸籍名

というのは何とか対応できても、緊急連絡をしかも海外、英国で使う際に、宿泊先のホテルで「トリガイという宿泊者はいない」と言われたから大変。連絡に相当の時間がかかった。英国のヒースロー空港で苗字が問題となり、係官に「日本では夫婦別姓が認められていない」と言うと、「それは不便でしょう」と同情されたという。

国際的にも韓国は夫婦別姓であり、スペインなどは両親どころか祖先の苗字をいくつか並べる。

企業でも「旧姓併記」だけでは女性管理職が増えて扱いが特別扱いではなくなってきた。男女を問わず自分自身が望む苗字で生きていく社会が本来ではないかと、鳥飼氏は示唆している。👩👶💬⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇬🇧🇰🇷


【ヒット商品】ネタ出しの会 日本経済新聞の記事「あすへの話題:生きのびたという希望」から

2024.5.2  日本経済新聞の記事「あすへの話題:生きのびたという希望」から

未曾有の惨事に遭遇した人に誕生哲学は役立つのか

前回に引き続き、コラムの著者 森岡 正博氏(哲学者)は、「誕生肯定」を耐えがたい出来事に遭遇した人たちに意味があり役立つことなのか、10年以上も立ち尽くしているという。だが、少しずつそういった人たちに哲学を届ける術が見えてきたようである。

○今ここまで生き延びてきたということはすごいことであり、希望であるという

人生を生きる上で耐えがたい出来事に遭遇することはないとは言えない。朝元気に出社していった配偶者が、突然の事故に巻き込まれて、一瞬に帰らぬ人になる。さらに配偶者だけでなく、子どもも巻き込まれて亡くなったとしたら、なお一層堪え難いことであろう。大災害によって全てを失う人も多い。その辛さは他人には想像できない。

森岡氏が、「誕生肯定の哲学」を説いても、このような惨事や不幸、被災などに直面した人に全く無力で、意味がないことではないかと考えたことあるという。こういった人たちに人生をより良く生きるための哲学として、「誕生肯定の哲学」を進めても届かないだろう。森岡氏は少なくとも10年以上、その入り口で立ち尽くしたという。

ただ、この10年以上の思考が、「人が体験する未曾有の出来事」と「その惨事を乗り越えて今ここに生き延びている」ことを分けてみることに気づいた。前者は肯定はできないが、後者は、人生を生きていく中で誕生肯定できる可能性が残っているという。人が今ここまで生き延びてきたということはすごいことであり、希望であると森岡氏は悟ってきたという。👶💬⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日本経済新聞の記事「春秋:ホトトギスと勝海舟」から

2024.5.3  日本経済新聞の記事「春秋:ホトトギスと勝海舟」から

「時鳥不如帰遂に蜀魂(ほととぎすほととぎすつひにほととぎす)」

コラムの著者は、勝海舟が読んだこの句を解釈しつつ、タイパ(タイムパフォーマンス)ばかり気にする生活を新型コロナウイルスが5類移行してからの初めてのゴールデンウィークに少しゆったりと過ごすことを提案している。

○効率重視できめ細かく刻んだ時間の流れから自分を解放する時間に

コラムの著者によれば、デジタル社会がどうであれ、変わらぬ季節の移り変わりを知らせてくれるものがある。その1つに渡り鳥の飛来があるという。遠隔地から、そろそろやってくるのが、勝海舟の句にある、ホトトギスだという。句の意味は、「人生全てかくの如し」と言いたいところだろう。時流に乗って活力あふれる頃や、壁に跳ね返されての失意の日々など、人生にはいろんな段階がある。ホトトギスを示すいろんな漢字の意味のそれを託し、長い時間軸で表現している。

今は、ゴールデンウィークの最中。コロナ禍も一服し5類への移行して初めてのこの休暇時間を、ふるさとや国内外の旅行先、あるいは自宅でのんびりと過ごしている。毎日が「タイパ」という言葉に翻弄され、効率至上主義で、切り刻んだ時間で暮らしている。せっかくの休暇機関だから、刹那的な生活から解放され、のんびりといきたいものである。🕰️✈️👝🚗✒️📕🧑‍⚖️👩👨💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日本経済新聞の記事「春秋:『幸せなカップルを見ることは最高の喜び』」から

2024.5.1  日本経済新聞の記事「春秋:『幸せなカップルを見ることは最高の喜び』」から

かつて結婚式のハイシーズンはゴールデンウィークだった

「幸せなカップルを見ることは最高の喜び」と語ったと言われるのは日本人の結婚観まで変えたウェディングドレスのデザイナーで先駆者の桂由美氏氏である。コラムの著者は、94歳で旅立たれた同氏の逸話を語っている。

○結婚式の風景を変えた先導者、桂由美氏

コラムの著者によれば、その昔、結婚式のハイシーズンであった。風薫るこの季節は祝いには絶好の機会である。しかし、連休中だと参列者が行楽に出かけ出席しにくい。そこで6月にずらすカップルが増え、ジューンブライドが一般的になったという。

日本人の結婚観を語っていたのは、結婚式で艶やかなウェディングドレスを日本人の結婚式に普及させた桂由美氏である。桂氏は、東京・赤坂に日本初のブライダルサロンを1964年に開いた。初年度はわずか注文が30件ほどであったという。それから60年経った今、婚礼の風景を変えた桂氏は94歳で旅立った。

当時は、新婦がドレスを希望しても、周囲の反対でNGということは多々あったという。そのためか桂氏は因習に拘らず、「自分の結婚観に忠実に、自分らしい式」にこだわった。このこだわり通りの人生を桂氏も体現している。パリ留学後、女性起業家などまさにほとんど存在しない時代に起業をした。桂氏の結婚も自分らしい42歳であったという。

日本人の結婚観の変化はその後確実に起こったが、少子高齢化の影響を受け、昨年の婚姻数は50万件を切った。ピーク時の半分であるという。だが、いつ世にも変わらないのは「幸せなカップルを見ることは最高の喜び」という思いでったという。💒🤵‍♀️👰👗✒️📕🧑‍⚖️👩👨💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日本経済新聞の記事「あすへの話題:日本語と英語の溝」から

2024.4.30  日本経済新聞の記事「あすへの話題:日本語と英語の溝」からから

主語なしが誤解を生む日本語

コラムの著者 烏飼 玖美子氏(立教大学名誉教授)は、ドジャース移籍後の大谷翔平選手の初ホームランボールを事例に、日本と英語の溝について語っている。

○大谷選手のドジャース移籍後初ホームランボール

烏飼氏によると、大谷選手のファンがそのボールを大谷選手に返したという。その際に大谷選手と会ったかと質問され、ファンは「会えなくて残念」と答えたという。ところが大谷選手はファンと会って話したかのように語ったという。これが報道陣の大騒ぎになったという。実際は後日、このファンと大谷選手は会って大喜びだったという。ここに、優秀な通訳者でも苦しむ日本語と英語の深い溝があるという。

今回はコンテキストの高さ、つまり日本語の暗黙の了解である主語の欠如から生じているという。試合の会見の内容は:

「えーと、ファンの人と話して、いただけることになって、僕にとってすごく特別なボールなので、ありがたい」

だったという。問題は「ファンの人と話して」の部分で、日本語では何の問題はないが、英訳する際に主語が必要となり、通訳者は推察して、瞬間に主語を決めることになる。実際、この部分の主語は球団関係者で大谷選手ではない。ところが、時折、当事者がファンと会うこともあるから、ここでは1人称で訳したようである。

このような言語間の溝を埋めるのが通訳者の使命であるが、主語なしでの誤解がないように英語に訳させることを意識して主語を明確にした日本語も必要であろう。また、逐語訳で間違いがわかれば通訳者に知らせるべきであると、烏飼氏は示唆している。👶💬⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇬🇧🇺🇸