ちょっと変わった応用

【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「グローバルオピニオン:AI、尊厳ある老後の支えに」から

2025.5.29  日本経済新聞の記事「グローバルオピニオン:AI、尊厳ある老後の支えに」から

高齢化社会において「リスクを負う尊厳」が技術に求められる

コラムの著者 エリザベス・マイナット氏(米ノースイースタン大学教授)によると、現在、AIやデジタルデバイスを開発している企業の多くは20歳代の若年層を主なターゲットにしている。だがシニア向けという巨大市場とビジネスチャンスがあることに気づいていない。日本は高齢化が最も進んでいるが、中国や韓国、欧州、米国も同じ課題に直面する。それだけにデジタル技術は必須になっていく。AIなどは年齢を問わず、利活用できねばならない。

○技術によって人間がやりたいことをどう増やすか

マイナット教授によれば、高齢化社会の求められる技術は「リスクを負う尊厳」だという。医療技術によって高齢者が安全に暮らせる環境は整えることができるが、安全に隔離されるというよりもふつうの人生を送りたいという人もいるだろう。リスクを管理しながら、高齢者が生活できるデザインを設計する必要があろう。AIとロボットを密接に有機的に結びつければ、良き生活環境で暮らせる。

重要なことは、技術によって人間がやりたいことをどう増やすかという考え方であるという。AIやロボットによる自動化ではなく、人間の代替でもない。人生を有意義なものにするためのシステムが求められている。🤖🛜🧠🔥🌳🎓💡💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵🇺🇸


【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「中外時評:情報はフリーになりたがる」から

2025.5.28  日本経済新聞の記事「中外時評:情報はフリーになりたがる」から

無料の意味だけではなく、自由になりたがる意味で情報セキュリティー的に課題も

コラムの著者 土屋 大洋氏(日本経済新聞社 客員論説委員)によると、今年のゴールデンウィーク後半に英国の名門大学で起こった事件を紹介し、ICT社会の利便性と情報セキュリティの脆さについて語っている。

○一度送信したものは取り返しがつかない

土屋氏によれば、英国のある大学を訪れた際に聞いた話は、インターネットが普及し始めた初期に起こった事件であるという。きっかけは、ある科目を担当する教員が履修者に課題の締め切りを通知するために送った電子メールであった。このメールが何らかの不具合で、大学内のメールアカウントを持つ全員に届くことになってしまった。さらに、その授業を履修しておらず、困惑した学生がそのメールに返信したところ、再度全員に届いてしまうことがわかった。

ここから先は想像の通り、学生たちが悪ノリをして、さまざまなメールを全員宛に送り始めてしまった。サークルの勧誘や映画のシナリオ、図書館近くでヤマアラシが見つかったから気をつけろといった報告まで届いた。この間、メール着信で通知が届くようにしていたスマートフォンは鳴りっぱなしとなってしまった。

土屋氏が指摘するのはこの事件でわかるように、一度送信したものはもう取り消せず、取り返しがつかないこと、これが重大なことなのである。そして、このうっかり送信された情報が課題の締め切りではなく、国家の安全保障に絡む内容であったらどうだろうか。

残念なことに、この仮説にそった失態を米トランプ政権のマイク・ウォルツ前大統領補佐官(国家安全保障担当)がやらかしてしまった。本来の宛先である別の人物のアカウント名と似ていたために間違えて国家機密を漏洩してしまったのである。この事例でもわかるように制度やシステムではなく、人間がセキュリティーホールになってしまった。

「情報はフリーになりたがっている」という言葉がある。この言葉の「フリー」は、当初無料の意味で使われていたが、今や自由という意味になったいる。常に情報が自由になりたがる性質をどう抑制するかが今の大きな課題である。🛜🔥🌳🎓💡💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵🇬🇧


【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「令和なコトバ:距離感バグ」から

2025.5.26  日本経済新聞の記事「令和なコトバ:距離感バグ」から

なれなれしいのは「故障」?

コラムの著者 福光 恵氏(ライター)によれば、1940年代、米ハーバード大学のコンピューターに蛾が入り込んで作動しなくなったのが発見されたことが、機械的な不具合を「バグ」と呼んだことが始まりとされているらしい。以来、ハードウェアの故障からプログラムの間違いまで、コンピューターまわりの色々な不具合をバグと呼ぶようになったという。ここにきてバグという言葉を絡めた新語が誕生しているという。

○バグがつく新語には「故障」系以外も存在

福光氏によれば、日本語でも不具合を意味する名詞が「バグ」、不具合を起こすという意味の動詞を「バグる」と変化して一般社会に広まったという。また、バグを解決する意味をデバッグ、バグを発見するためのソフトウェアをデバッガと呼んでいる。

福光氏がバグ絡みで紹介する新語が「距離感バグ」である。特にこのバグに陥りやすいのが中高年で、初対面の若い人と話していると盛り上がって、中高年側がいつしかタメ口になってしまい、いつの間にか「○○ちゃん」と勝手に名前で呼んだり、その上根掘り葉掘りと馴れ馴れしく聞いてくるという現象である。こんな現象、つまり常識的な相手との距離感を見落としていくような不具合を「距離感がバグっている」と呼ばれるという。同様に、ブレーキが効かずに爆食いしてしまう「食欲バグ」や涙腺が壊れて、ちょっとしたことで涙が溢れる「涙腺バグ」などもあるようだ。

故障系のバグ用語以外に、バグを褒め言葉として使う用例もあるらしい。「スペックバグ」とはスペックが想像以上である場合や桁外れの人を褒めるニュアンスに使われるという。さてさて、ブログを書くこの身もデバッグできないジャンク品にならないように気をつけないと。🦋🍿🫖🥪🧠🎓💡💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵🇺🇸


【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「名画のイメージ、利用進まぬ日本」から

2025.5.26   日本経済新聞の記事「名画のイメージ、利用進まぬ日本」から

著作権切れでも有料、名ばかり「パブリック」

コラムの著者によれば、日本国内の美術館で所蔵する作品で著作権切れのパブリックドメイン(PD)作品の自由な画像利用が諸外国に比べて進んでいないという。本来は許諾なく誰もが使えるはずだが、利用に制限を設けたり、料金を徴収する施設がほとんであると言う。作品の魅力を広く発信する機会を失うばかりか、日本国のデジタルアーカイブ戦略にも影響を与えているという。

◯米メトロポリタン美術館では49万件無償提供

コラムの著者によれば、東京・上野の国立西洋美術館ではルノワール、ゴッホ、マネらの名画を所蔵しているという。19〜20世紀初頭に活躍した画家の作品の多くは著作権が切れているのにも関わらず、同館サイトに掲載された画像を私的な範囲や教育以外の目的に使うことは同館のポリシーで禁止している。

一方、近年米国や欧州の美術館は日本と異なる姿勢をとり始めている。PD作品であれば同館が無料で画像公開し、公共財産として自由な利用を可能にする「オープンアクセス」の流れである。背景には作品のイメージを守ることだと言う。インターネット社会では作品画像の拡散は避けようがない。そこで美術館が無料で提供しなければ、実物と色味の違う低品質な画像が世の中に溢れかねないと言う判断である。

確かにオープンアクセスは日本政府も理解はしているものの、PD作品の公開の議論が進んでいない点が問題である。欧米にひけを取らない所蔵作品がある中で国内でどうPDを公開して活用しやすくするかの議論がもっと深まるべきであろう。📈📉🖼️💻🚗🚀🧑‍🔬👩‍🔬🔬👧📈💰📓🗺️🚢🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇺🇸🇯🇵


【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「Deep_Insight:オープンAI『迷走』の意義」から

2025.5.24   日本経済新聞の記事「Deep_Insight:オープンAI『迷走』の意義」から

経営学の権威、ピーター・ドラッガーが訴えたNPOの発展こそ米国の偉業

コラムの著者 村山 恵一氏(日本経済新聞社 コメンテーター)によれば米オープンAIの経営が、営利と非営利に振れ、迷走に見えるが、ドラッガーがいった偉業を同社のCEOのアルトマン氏が挑戦することに注目している。

◯営利、非営利の2つの系譜の交差は時代の要請?!

村山氏によれば、営利企業が前面に出る経営には移行せず、NPOを中核とする体制を維持すると、米オープンAIは今月5日に発表した。営利の道を走ってきたサム・アルトマンCEOにとっては足枷との見方が多いと言う。

だが、別の視点もあるという。テクノロジーで社会の要請に報いながら成長する最強組織のモデルを示し、歴史に名を刻むチャンスを得たとも捉えられている。

AIは人類に牙をむきかねないところで、前のめりの経営は危険だと言う批判が止まない。そこで、今回の軌道修正である。確かに迷走した企業経営に見えるが、営利、非営利の2つの系譜の交差は時代の要請かもしれない。だが、その道のりは挑戦に値するが、厳しい。📈📉🧠💬💻🚗🚀🧑‍🔬👩‍🔬🔬👧📈💰📓🗺️🚢🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇺🇸