【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「風向計: お絵描きイベント、グラス傾け、新たな社交場」から
2016/11/27
2016.11.22 日経産業新聞の記事「風向計: お絵描きイベント、グラス傾け、新たな社交場」から
米国でのアートイベントの開催ビジネス
コラムの著者 竹内 道氏(アークメディア社長)は、米国で広いバースペースなどで、お酒を飲みながら、絵を描くという社交の場を提供しているVBについて語っている。
◯2012年に2人の起業家がボストン郊外で創立
この会社、ペイントナイト(Paint Nite)は、VBとして2012年に創立以来、スタッフ110人、年商5500万ドルの規模に成長した。全米の約1500の都市で合計3500軒のバーと提携しており、毎月約5500軒のイベントを開催しているという。
同社が開発したお絵描きプログラムは、全米各地に250人存在するクリエーティブ・アントレプレヌール(CE)と呼ばれる人たちにライセンスをされ、割り当てられたエリアにて、イベントの運営を行う。
- ペントナイトのイベントの」ウェブサイトの運営
- オンラインを中心としたプロモーション活動
- 画材の開発
は、ペイントナイト自体が行い、総売上の70%はCEに支払われるというビジネスモデルである。
イベントの進行役は絵の教師やプロのアーティストが起用され、各参加者を見回って助言をし、和気あいあいの雰囲気の中でキャンパスは仕上がっていくという仕掛けである。お手本の絵にならって全員が同じものを描くため、上手下手の競争感もなく、気楽に2時間後には完成する。画材も主催者側が準備し、参加者は手ぶらで参加できる。利用者はECサイトの買い物と同様に関心のあるタイプの絵、便利な場所から選択肢からイベントを選び、参加費を支払う。画材込みで45から60ドル。今年のクリスマスからギフト券も発売する。
参加者は20代から30代の女性が大多数で、35から80人と規模も様々。生計を立てていくのがなかなか難しいアーティストにとっても新たな収入源を提供しているのだという。まさにライフスタイル創出型ビジネスであると竹内氏は語っている。