ビジネスへの応用

【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「令和なコトバ:ミームファースト」から

2025.6.9 日本経済新聞の記事「令和なコトバ:ミームファースト」から

商品開発 「拡散」ありきで

コラムの著者 福光 恵氏(ライター)によれば、ミームとは真似されたり、パクられたりしながら、インターネットの海で人から人へ拡散していくコンテンツを指すという。「バズる」に似ているが、バズる場合は発信元がほぼ1カ所であるのに対して、ミームはアレンジされながらさまざまな人が発信することが多いという。さらに商品やサービスの開発時に、まず第一にミーム化を考えることを「ミームファースト」と呼ばれているという。

○退職代行サービスの名前までも

福光氏によれば、「ミームファースト」はドナルド・トランプ氏がいう「アメリカファースト」に肖ったものであるという。ただ、ミーム化を狙うミームマーケティングの専門家によると、意図してミーム化を狙っても拡散されないことが多いという。反対に意識せずにネットに投げたら、異常なまでも拡散する事例もあるという。広告費などがほとんどかからないところも魅力で、この種のマーケティングのコンサルタントなどが誕生するかもしれないという。

ちなみに、発信元から発信元へ、アレンジしながら拡散させるという意味では、退職代行サービスのサービス名もミームマーケティングの一種かもしれない。

例えば、「もう無理」を連想させる名称で知られているのが「モームリ」であるが、今や同じ業種に、面白い名前がゾロゾロと出ているという。モームリ以前よりあった、EXITのほか、ABAYOとか、SARABAとかOITOMAといった名称もあるという。🛜💬🧠📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品のネタ出しの会】日本経済新聞の記事「社説:海外研究者を呼べる大学に変わる好機だ」から

2025.6.8 日本経済新聞の記事「社説:海外研究者を呼べる大学に変わる好機だ」から

国際的な知のコミュニティーへの貢献は日本の大学でも責務

社説によれば、トランプ米政権が米国内の有力大学へ不当な圧力を強めいていることから、研究者や留学生の国外流出が始まったという。世界各国では優秀な頭脳の獲得に素早く動いたが、日本の大学の動きは鈍かった。ようやく今になって受け入れを表明した。これを機に海外から研究人材を呼び込めるよう、大学改革を進めねばならないと提言している。

◯海外では留学生ではなく正規学生として入学する道がある

社説によれば、EUではフランス、エクス・マルセイユ大学などが3月に受け入れ作を発表、カナダやオーストラリアも素早く対応し、香港科技大学など中国の大学も動いたが、日本の大学は反応が鈍かった。

日本は有力大学でも国際化は遅れている。外国人の教員比率は10%ほどで、留学生も15%弱にとどまる。海外から選ばれる大学となるには、研究や勉学に打ち込める環境の整備も不可欠である。さらに、日本の大学では研究以外の事務作業が多く、研究者を支援するスタッフの充実は急務であるという。

留学生の受け入れにも問題がある。海外では留学生ではなく正規学生として入学する道を開いている。日本はまだまだ限定的である。入学や編入学を積極的に認め、定着するように支援すべきである。

外国人研究者や留学生が定着して活躍すれば、人口減少が進む日本で社会や経済を支える人材になり得る。高度専門人材を求める企業にとっても大いに利点がある。国際的な知のコミュニティーへの貢献は研究大学の責務でもある。👩👨🚀✒️📕📗💻💬⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌏 happy01🇯🇵🇺🇸🇫🇷🇨🇦🇦🇺🇭🇰


【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「〈学びのツボ〉アートの鑑賞は難しい?」から

2025.6.4  日本経済新聞の記事「〈学びのツボ〉アートの鑑賞は難しい?」から

美術の物語「時代」を映す

コラムの著者 窪田直子氏(日本経済新聞社 編集委員)によれば、書店の美術コーナーにアート鑑賞のガイダンスや手解きをする入門書が数多く並ぶようになっているという。鑑賞後対話する対話型鑑賞で感性や直感力を鍛えたり、病気やストレスを抱える人に芸術を「処方」したりすることも国内外で広まりつつあるという。

○感性を養い心も癒す

窪田氏はイタリア・ルネサンス期の祭壇画を事例に、そこから読み取れる時代背景や物語を知ることで、タイムスリップをして美術鑑賞の面白さを知ることができると語っている。

アートの語源はラテン語のars(技術)で、アートは、独自の世界観や物語を作り上げ、ビジュアルに伝える技術とも言える。アーティストは表現技術を身につけた達人である。

アートを鑑賞したり、アーティストの技術を学んだりすることのメリットが今ビジネス界でも注目されている。山口周氏の著書「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか?」(2017年)はアートの効用を説いた先駆的な本であった。先行きの見えないVUCA時代のビジネスパーソンは「これまでの論理的・理性的スキルに加えて、直感的・感性的スキルの獲得を期待され(ている)」と山口氏は提起している。🎨🖌️🖼️💬🧠📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵🇺🇸


【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「令和なコトバ:サンキューコスト」から

2025.6.2  日本経済新聞の記事「令和なコトバ:サンキューコスト」から

AIにお礼、エコじゃない?

コラムの著者 福光 恵氏(ライター)によれば、AIに接することが多くなった昨今、返事が期待通りで感動することもあると言う。そんな時、AIについつい「ありがとう」の一言をかけてしまうという。だいたい相手はコンピューターなのだし、頭ではわかっていても、ついつい労ってしまうという。この現象は礼節を重んじる日本だけかと思っていると、英国の出版社の調査では「AIに礼儀正しく接している」と言う人はユーザーの7割もあるという。

○礼儀正しく接するとAIも礼儀正しくなることもある?!

福光氏によれば、そうしたユーザーが発した「ありがとう」や「お願いします」といった言葉の処理にAIがどれだけ電気を使うのかをSNSで議論していたところ、ChatGPTを手掛ける米オープンAIのCEO サム・アルトマン氏が降臨。このコラムのタイトル「サンキューコスト」になった。アルトマン氏によれば「数千万ドル規模」に達する可能性があるということで、話題になったという。ただ、アルトマン氏は無駄な出費ではないとしているが・・・。

AIに礼儀正しく接するとAIも礼儀正しくなることもあるかどうか、福光氏はAIのヘビーユーザの専門家に聞いてみたそうだ。答えは、「あり得る」と言うことらしい。となると、コストまでかけて、お礼を言うかどうか迷うところである。福光氏は、世界がAIに牛耳られる日に備えて、持ち上げることにしたそうだ。💬🧠📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵🇺🇸


【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「私見卓見:科学技術力向上へ自ら考えよ」から

2025.6.2  日本経済新聞の記事「私見卓見:科学技術力向上へ自ら考えよ」から

大学内部の講座制によって若手が科学におけるwhy(なぜ)を考えていない

コラムの著者 黒川 清氏(東京大学名誉教授)は、日本の科学技術力の衰退の要因として研究開発でのアイデア、イノベーション、実装化に必要な費用などを支える組織が縦型社会のヒエラルキー構造から脱していないと看破している。

◯多様性に乏しく硬直化している日本の研究室

黒川教授によれば、文部科学省が公表している「科学技術指標」で、日本は研究の成果である科学論文数の国際ランキングが年々低下しているという。被引用数の多い論文では約20年前には世界4位だったが、2020〜22年平均では過去最低の13位で、状況は極めて深刻である。

黒川教授によれば衰退の原因は、日本の大学の機能不全がある。まずは、研究資金の問題は大きい。世界の主要国では政府が研究大学への予算規模を拡大し続け、大学自身も多額の寄付やファンド運用、産学連携で潤沢な資金を生み出している。一方、日本の大学への運営費交付金や科学研究費の総額は増えていない。大学自身も資金を稼ぐ力が弱い。

それに伴って大学の構造問題も大きい。日本の大学の主流である講座制は教授を頂点とした縦型のヒエラルキー構造である。この構造では、アイデアを出してるのはトップである教授で、若手が科学に必要なwhyを自ら考えない構造で、しかも外部との人事的な流動性も低い。いわゆる蛸壺状態で、新しいアイデアやイノベーションは生まれにくい。つまり、多様性に乏しく硬直化している日本の研究室では、科学技術力が世界に通用するには程遠い。黒川教授は、打開策の基本は、一人ひとりが自ら考え推進していく研究開発であると指摘している。🎓🏥🧑‍⚕️👦👶🏫💬👩🤝👨💡🐡⛰️🌾🏣❤️👦👧💰📓🗺️🚢🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵