利用例

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:AIの間違いと責任の所在」から

2023.5.5  日経産業新聞の記事「眼光紙背:AIの間違いと責任の所在」から

間違いを起す場合もあり、プライバシーや知的財産権の保護の課題が残る

公明党の山口那津男代表が対話型のAI、ChatGPTを使って「公明党の山口那津男」に本人自身が尋ねたところ、「そのような人物は存在しない」という回答があったという。コラムの著者によれば山口代表が4月18日の記者会見で語ったという。この話題にAIの利用に関する問題点を考察している。

○AIもロボットも人間が作ったもので、それに責任を押し付けるのは人間の責任放棄

 本人を前にした「存在しない」という回答は明らかに間違いである。だが、この対話型AIのような一般に文章などを生成するAIは、大量のテキストデータを取り込んで学習する。その際、一見もっともらしいが誤りを含んだ文章を作らないとは限らないと言う。個人のプライバシーや知的財産権の保護などの課題も存在する。

政治家が生成AIによる原稿で演説をして、聴衆から抗議をうけたなら、誰の責任となるのであろうか。政治家か、それともAIか。

今後AIを搭載した自動運転車も登場するだろう。その自動運転車が事故を起こさないという保証はない。交通事故が起こった場合、責任の所在が問題になる。では、ドライバー/乗車者なのか、自動車メーカーか、自動運転システムの開発会社なのか。

いくら、人間に近い、あるいは同等に見えても所詮AI自体は人間の創造物であって責任を取らせることはできないだろう。となれば、山口代表への回答に関する責任は、それを開発した人間や企業となるだろう。

著書「アンドロイドは人間になれるか」(大阪大学の石黒浩教授著)の中で、ロボットが反乱を起こして人間を支配する、という恐怖を抱いている人に対して「ロボットはただの機械である。嫌ならスイッチを切ればいいのだ」と述べている。AIもロボットも人間が作ったもので、それに責任を押し付けるのは人間の責任放棄としか言えないだろう。🖥️⛪️🤖💡🗼💰💴💵📉📈👦👧🧑‍🦯👩‍🦯⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢🎓👔⏰🔧💻📻🖋happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:SVB破綻からの教訓」から

2023.5.2  日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:SVB破綻からの教訓」から

大手銀行にはないVBのニーズに合致した銀行

コラムの著者 校條 浩氏(米NSVウルフ・キャピタルマネージングパートナー)によれば、シリコンバレー銀行(SVB)の経営破綻を期に金利引き上げの影響とそのリスク管理が当時の経営幹部に甘さがあったという。VBにとってSVBはどのような銀行であったのか。

◯リスク管理の甘さが破綻に

校條氏によれば、SVBは全米で16位の大手地方銀行で、「好条件の融資や無料の豪華な特典で起業家を魅了」してきたという。それを牽引したのは、預金残高が2020年に金が流れ込み始め、2021年で3倍となった資金量で、それを低金利の米国長期債券や不動産担保証券に運用して収益を上げてきた。しかし、2022年から米国FRBが金利を上げると、それに連動して利率が下がり、160億ドルの損失が急激に発生した。慌てたSVBの経営陣は、国債を売りに出した。それに加えて、自社株を放出して資金調達をすると、安易に発表してしまったという。さらにSNSなどで、著名なVCの1人がVBの起業家たちにSVBから資金の移動を薦めたとつぶやくことで、一気に噂が広がり、銀行の取り付け騒ぎが広まった。これで万事休す。数日で経営破綻に陥った。

幸いにも米当局が機動的に動き、預金の政府保証を確約することで、銀行業全体への大きな危機にはならず、徐々に沈静化した。

SVBは金融基盤が弱いVB系へを相手にするのが本業で、通常の銀行よりもリスクが高い。しかし、SVBの経営幹部たちはこのリスクをヘッジするために安全対策を怠ってしまった。リスク担当役員も2022年退職後空席のままで人材の補填を行なっていなかったことから、安全策を軽視していた。

メガバンクはリスク管理の意識が高い。だからこそ、担保価値の低いVBの顧客には冷たい。今回の騒ぎでメガバンクに口座を作ろうとすると、「最低1000万ドルの現金の預金が必要です」と冷たくあしらわれる状況である。ここで重要なことは、SVBはVB業界でのニーズに合うようなサービスを提供していたから支持されてきたのである。預金額は小さく、臨機応変に融資に対応し、顧客への反応が早い。VBの資金調達で大きな役割を担っていたが、アキレス腱がリスク管理で、経営トップにはメガバンク以上のリスク管理意識が必要であった。🏦📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇺🇸


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SmartTimes:生成AIとホワイトカラー」から

2023.4.28  日経産業新聞の記事「SmartTimes:生成AIとホワイトカラー」から

ChatGPTをつかってこのコラムを書くこと

コラムの著者  加藤 史子氏(WAmazing代表取締役社長CEO)は、コラムでChatGPTを使って「ホワイトカラーがやるべき仕事は何か」を 論じさせ、それを評価しようと試みている。

○ホワイトカラーの仕事がAIに奪われて結構!?

 加藤氏は、生成AIの中心にあるChatGPTを使って加藤氏自身のコラムを論じさせてみようと試みている。つまり、その内容からホワイトカラーの仕事をAIが奪う危惧があるのかを実証してみようという。500文字以内に収めてもらい、3月22日午前2時16分に加藤氏自身が生成したものを抜粋する:

  • Chat GPTなどのAIの発展に伴ってホワイトカラー職に求めるられるスキルは変化する。先ずAIと共存・共創する力が重要。

AIが得意な分析やルーティンワークを担当し、人間は創造力や柔軟性を発揮して新しい価値を生み出すべきだ。

  • コミュニケーション能力が一層重要になる。

AIの専門家と連携し適切なタスク設定やアプローチの選択が求められる。AIが提案したり、生成した情報を他部門や顧客に分かりやすく伝える役割も求められる。また、倫理観や社会的責任を持つことも求められる。

  • 終身学習の姿勢が不可欠である。

AI技術の急速な進化に対応するために人間は新しいスキルを習得し、柔軟にキャリア形成すべきである。

以上がChatGPTの回答の概要である。品質的にも社内でも通用する文章と引けを取らないレベルであると加藤氏は感じた。まさにホワイトカラー職としてAIをどう捉えるかが課題である。💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:ルイ・ヴィトンの広告、広告費でメセナ活動」から 

2023.4.26  日経産業新聞の記事「トレンド語り:ルイ・ヴィトンの広告、広告費でメセナ活動」から

陰と陽の意味合いをもつ写真広告

新型コロナウイルスの感染が続く2022年の秋、ルイ・ヴィトンは巨大な広告を工事中のパリの古い建造物の仮囲いに設けた。広告はシリーズになっており、写真家のヴィヴァアン・サッセン氏が世界を回って撮ったものである。コラムの著者 竹原 あき子氏(工業デザイナー)は、ルイ・ヴィトンの姿勢と写真の意味合いについて語っている。

◯トランクに秘めた複雑な心理

竹原氏によれば、この広告はフランスの名所、モン・サン・ミッシェルを背景に男の子が旅行カバン(トランク)を空に向けて跳び、その影が地上に落ちる写真を使い、右上にブランド名とスローガン、A LA POURSUITE DE REVE(夢を追いかけて)が掲載されているという。

写真家ヴィヴァアン・サッセン氏は砂漠や山岳地帯、浜辺、雪山などでトランクを時には船に、気球に、山小屋に見立てて子どもが楽しげに遊ぶ姿を撮っている。

その明るい陽に対して、ルイ・ヴィトンのトランクは意味深なモチーフであるという。「金持ちのバカンスの象徴」とわかるのは大人だけで、実際トランクは使用人かポーターが運ぶ。だから写真家は広告の中で戯れる子どもの夢をトランクに託す一方で、被写体にトランクで大旅行することなど成人になってもあり得ない現実をトランクの影、陰で表現した。この複雑な心理をあえて広告に選ぶルイ・ヴィトンの文化政策(メセナ)活動でもある。🧳📺💻📳🍂🥻👔💡🚕🥬🥕🍞🐱📶📺🦠😷🍲🍵🏢📶🏢💡⚡️🌏happy01📂🌍🇫🇷


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SmartTimes:小学生もアプリ作成」から

2023.4.21  日経産業新聞の記事「SmartTimes:小学生もアプリ作成」から

地域の課題の解決策としてアプリ開発やコンテンツ制作が重要

コラムの著者  久米 信行氏(iU情報経営イノベーション専門職大学教授)は小中学生が自作のスマホアプリを競い合う第1回墨田ジュニアコンテストに審査員として参加し、その内容の高さと意義について語っている。

○単なるプログラミング教育ではなく社会課題解決へ

 久米教授は、墨田区長や東京商工会議所副会頭も同席しアプリやプレゼンを評価したが、大人顔負けの完成度の高さに驚いたという。コンテストの企画は、VB経営者の田中圭氏で地域課題を解決する新しい挑戦を支援する墨田区の「すみだの夢応援助成事業」に応募しクラウドファンディングを活用して実現したものだという。採択された「こどもみらいプロジェクト」はスマホのアプリ制作を通じて子ども達にものづくりの楽しさを体験してもらい、さらに身の回りの問題を解決する力を身につけてもらうことを狙っている。

アプリ自体はプログラミング不要なノーコードで開発を指導。毎週日曜日に3時間の授業を合計8回提供する。授業後も講師がフォローをおこない、子ども達のアプリ制作を支援する。この成果が今回のコンテストになっている。

このプロジェクトはアプリが作れるだけでなく、課題解決が求められるところが面白い。事前に3つのテーマから1つを選択し、子ども目線で課題を解決するという挑戦である。

  • テーマ「勉強や読書が楽しくなる」:アプリ「本ずかん」が受賞。姉が本をあまり読まない弟のために、好きな本を投稿して共有する「MYずかん」と推薦図書が紹介される「すいせんずかん」で読みたい本がすぐに探せるというもの。
  • テーマ「家族がもっと仲良くなる」:アプリ「成田家ニュースアプリ」が受賞。日々起こった出来事と関連する写真を、家族が自由に投稿して共有できる。
  • テーマ「すみだの街をあるきたくなる」:「すみだの町おすすめスポット」が受賞。小学生の先品でありながら英語と日本語で名所の解説。

これらのテーマを設定したことを考えると、必要なのはプログラミング教育だけでなく、地域の身近な課題を大人が示し、解決策としてアプリ開発やコンテンツ制作を考えることが重要であることがわかる。そのアイデアを褒めつつ改良し、社会に実装できれば素晴らしいと久米教授は考えている。さらに子ども達の自信と喜びにつながれば深い学習効果が生まれる。📱💰💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵