【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:AIの間違いと責任の所在」から
2023/05/09
2023.5.5 日経産業新聞の記事「眼光紙背:AIの間違いと責任の所在」から
間違いを起す場合もあり、プライバシーや知的財産権の保護の課題が残る
公明党の山口那津男代表が対話型のAI、ChatGPTを使って「公明党の山口那津男」に本人自身が尋ねたところ、「そのような人物は存在しない」という回答があったという。コラムの著者によれば山口代表が4月18日の記者会見で語ったという。この話題にAIの利用に関する問題点を考察している。
○AIもロボットも人間が作ったもので、それに責任を押し付けるのは人間の責任放棄
本人を前にした「存在しない」という回答は明らかに間違いである。だが、この対話型AIのような一般に文章などを生成するAIは、大量のテキストデータを取り込んで学習する。その際、一見もっともらしいが誤りを含んだ文章を作らないとは限らないと言う。個人のプライバシーや知的財産権の保護などの課題も存在する。
政治家が生成AIによる原稿で演説をして、聴衆から抗議をうけたなら、誰の責任となるのであろうか。政治家か、それともAIか。
今後AIを搭載した自動運転車も登場するだろう。その自動運転車が事故を起こさないという保証はない。交通事故が起こった場合、責任の所在が問題になる。では、ドライバー/乗車者なのか、自動車メーカーか、自動運転システムの開発会社なのか。
いくら、人間に近い、あるいは同等に見えても所詮AI自体は人間の創造物であって責任を取らせることはできないだろう。となれば、山口代表への回答に関する責任は、それを開発した人間や企業となるだろう。
著書「アンドロイドは人間になれるか」(大阪大学の石黒浩教授著)の中で、ロボットが反乱を起こして人間を支配する、という恐怖を抱いている人に対して「ロボットはただの機械である。嫌ならスイッチを切ればいいのだ」と述べている。AIもロボットも人間が作ったもので、それに責任を押し付けるのは人間の責任放棄としか言えないだろう。🖥️⛪️🤖💡🗼💰💴💵📉📈👦👧🧑🦯👩🦯⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢🎓👔⏰🔧💻📻🖋🌏💡🔎🇯🇵