宗教

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:中国の若者、仏教もコスプレも」から

2017.5.29   日経産業新聞の記事「眼光紙背:中国の若者、仏教もコスプレも」から

「90後」、「00後」で増える多様性

コラムの著者は、1990年代生まれ「90後」や2000年代生まれ「00後」の中国の若者達の生活様式について語っている。

◯多様性を増す若者の感性と新しい流れに戸惑って容赦なく攻撃する風潮

上海で4月下旬に開催されたコスプレイベント。参加者の多くが、「90後」や「00後」で、急速な経済成長で生活にゆとりを持った世代が「今」を謳歌したという。

一方で、市内の名刹の龍華寺には黒いスーツ姿のの1千人が集まり、仏教に帰依する儀式の中にも同年代が参加していたという。

豊かさを求めることに疲れた人々の間で仏教ブームが広がっているという。

どうも、同年代は十把ひとからげで語られるが、衣食に足りた世代は、その夢や悩みと多様性を増しているという。そこには、多様性を増す若者と新規の動きにただ戸惑い攻撃する風潮があるのも事実である。まさに中国の「今」である。

💡💰🇨🇳🌍😃


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:深まる欧州の危機」から

2017.1.13    日経産業新聞の記事「眼光紙背:深まる欧州の危機」から

タイミング悪く欧州連合に綻びが

コラムの著者は、欧州の政治情勢が、英国のEU離脱通告を3月に行う予定で、オランダ、フランス、ドイツが選挙を控え、政権交代の可能性から綻ぶのではないかと危惧している。

◯背景に移民や難民の流入とテロの脅威

コラムの著者がいうように、EUの主軸国で政権交代を起こすような動きが進んでいる。各国ともポピュリズム、極右勢力の台頭が顕著になっているという。背景に移民や難民の流入とテロの脅威がある。

もともと欧州連合は、悲惨な第二次世界大戦の経験から、各国のナショナリズムを抑制するためにはじまった。経済統合は、ヒト、モノ、カネの自由移動からなる単一市場の創設とユーロ誕生でほぼ完成した。しかし、タイミングが悪かった。

単一市場の誕生が東西冷戦の終結とタイミングがあってしまい、大量の東欧移民が西欧に流れ込んだ。単一市場は経済効率は上がるが、ヒトの自由移動は、移民を嫌う市民感情と相容れないものであった。この東欧の経済流入で、「想定外」のことが起こってしまった。

今回は、中東での多くの難民が、事態をさらに悪くし始めている。平穏な生活が脅かされるという市民の素朴な感情がナショナリズムを刺激しはじめたからだ。🌎🏢😃


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:中せアラビアの興隆、様々な科学文化を吸収」から

2016.11.25  日経産業新聞の記事「TechnoOnline:中せアラビアの興隆、様々な科学文化を吸収」から

8世紀から15世紀までの長期にバグダットを中心に栄える

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、前回に引き続きサイエンス思考の起源を求めて歴史を紐解いている。

◯民族、宗教が異なっても統一イスラムの下アラビア語を共通言語として発展

古代ギリシヤに興り、東ローマ帝国(ビザンチン帝国)へとサイエンスは移り、8世紀から15世紀にかけて現在のイラクにあるバグダットを中心にアラビア文化圏で栄えた。

この中世アラビア科学はアラブ人だけの科学ではなく、ペルシャ人を中心に、ユダヤ人、トルコ人も活躍した。アラブ人の科学者、哲学者は少なかったという。宗教的にもイスラム教とだけでなく、キリスト教徒やユダヤ教徒なども貢献した。

特徴的なことは、アラビア語を共通言語として協力し、先進文明圏のさまざまな文化を吸収、融合、発展させてきた。アッバース期、全イスラム期、アンダルシア・モンゴル期と3期にわかれ、名称が学問活動の中心となった。

こうしてアラビア科学は古代オリエント(バビロニア、エジプト)科学から発してビザンチンへ移ったヘレニズム科学を発展させた。ササン朝ペルシアを通じて、インドや中国の科学的な業績も積極的に取り込み、しれが西欧科学と引き疲れる基盤を作ったという。近代科学はアラビア科学によって大きな役割と恩恵を受けた。pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:文化と文明、バランス欠いた現代」から

2016.5.27  日経産業新聞の記事「TechnoOnline:文化と文明、バランス欠いた現代」から

現代文明は健全か?

コ ラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、二つのよく似た言葉、文化と文明について比較することで違いを解説している。

◯フランスの哲学者ベルクソンが警告する現代文明のアンバランス

文化と文明に対する接頭語を並べて、和田教授は比較している。

【文化】:日本、縄文、飛鳥、江戸、平泉、農耕、稲作、町人、物質、若者、紅茶など

→人間が作り上げてきた国家・社会から日常生活にいたる幅広い局面での、芸術・科学・技術や道徳・宗教・政治といった物心両面での「成果」

→人間の精神的向上

→民族・言語・伝統と結びついて国境が見える

【文明】:イスラム、インカ、ギリシャ、中国、西欧、古代、現代、技術など

→文化の発達によって生活レベルが上がり、社会が組織化され、人権尊重や機会均等など人間にとっての基本原則が確立された社会の「状態」

→技術的発展のニュアンスが強い

→民族や国境を越えて広がる

以上のように和田教授は比較してみせた。

サイエンスとテクノロジーという文化が科学技術文明を形成し、急速な発展を遂げつつある現在、文化・文明の最高にして最善の関係が求められる。和田教授はここで、フランスの哲学者 ベルクソンなどをはじめとする多くの思想家が発する文化と文明のアンバランスについて言及している。それは、

「現代文明は人間の身体を人工的に拡張していった身体であって、魂を欠いた存在であるようにみえる」

という警告である。pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:グローバルな視点、英語より『常に考える』」から

2015.10.1  日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:グローバルな視点、英語より『常に考える』」から

英語の習得よりもまずは優先すべきことは

コラムの著者 三浦俊彦教授(中央大学商学部)は、シンガポール、マレーシア、タイにギローバルブランドの調査に出かけ、日本が「ボーン・グローバル」、「グローバル」の視点が語学習得以前に重要であることを指摘している。

○ボーン・グローバル

生まれて時からグローバル、つまりボーン・グローバルとは、マッキンゼーが1993年の報告書で最初に使ったことばで、設立当初から海外売り上げ比率が高い企業をいう。北欧など自国市場が小さく、海外展開が不可欠の企業に多かったが、インターネットの普及により1990年代以降はグーグルなどICT系も増加しているという。

シンガポールはアジアでボーン・グローバルの典型の国であり、天然資源が少ないが、アジアの金融・ビジネスのハブとして発展し日本のGDPを超えている。マレーシアは、マレー系、中華系、インド系と、国内がすでに多様な民族構成であることからボーン・グローバルである。タイは同化が進んだものの、国内市場が大きくないためにボーン・グローバルの意識は生まれている。

一方、日本は、GDP第3位で国内市場だけでも十分にビジネスは行える。また、民族も大和民族が大半を占める。どうみてもボーン・グローバルにはなり得ない。となれば、物の見方をグローバルかする努力をする必要がある。

イオンではすでに関東の総合スーパー25店でハラル認証をとったPB食品を売り出す。ホテルやレストランが行うハラルメニューといった付け焼刃的ではなく、マレーシアを拠点にイスラム圏を対象としたグローバル戦略を練っている。

常にグローバルを考えることが、英語の取得以前に必要な姿勢であると三浦教授は示唆している。typhoonhappy01