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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「デジタル時評:電子書籍、日本語対応の行方」から

2010.12.20日経産業新聞の「デジタル時評:電子書籍、日本語対応の行方」より

先行ダッシュの国内標準「XMDF」、国際的には「ePUB」が優勢

コラムでは、多く出版各社が注目する電子書籍のフォーマット。インターネット標準から生まれた海外勢に対して、2000年から電子辞書などで国内で流通しているXMDFフォーマット。日本語独特の禁則処理、ルビに対応していない欧米のePUB。国内では、規格の乱立で、端末も複数の規格に対応しているケースが多い。しかし、機器の購入の範囲は狭くなる。また、コンテンツの国際的な流通にも不利だ。

電子書籍が紙の書籍とどう切り分けるかといった課題も置き去りだ。さらに、統一フォーマットなしでは普及の足かせとなっている。海外では、電子書籍の展開でインターネットを軸に、試行錯誤が多く、そこから生まれるであろう技術やノウハウ、スキルは、何れ国内の出版留まっている日本業界にとって、大きくリードされることになりかねない。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「ネットのチカラ第4部プラットフォームを創る(上)」より

2010.12.20 日経産業新聞の「ネットのチカラ第4部プラットフォームを創る(上)」より

お茶の情報箱「テレビ」から個室の「携帯」へプラットフォームの主役交代

コラムでは、情報流通や商取引の変化が、インターネットによって劇的に変化し、技術やサービスを行う土台(プラットフォーム)の争奪合戦となってきていると解説している。企業もプラットフォームを創ってこそ、大きな収益が得られることを示している。

コラムでは、ニコニコ動画を例にあげ、歌手デビューの脱サラが、ニコニコ動画の紅白歌合戦で行われ、小沢一郎元民主党代表の独占番組が、テレビではなく、ニコニコ動画が行われたという。かつては、テレビが「お茶の間」のニュースや娯楽などのコンテンツを届けるプラットフォームであったことが、今やネットの台頭が主役の交代を促している。この交代劇には、コンテンツの急増もある。

さらに、情報の送り手と受け手の「秩序」もコンテンツを視聴者が投稿できることから崩れつつあるという。清濁混淆のネットで、未加工の情報でウィキリークスのようの暴走するののの、既存のメディアから得られない刺激を求めてネットへの依存は強まる。

アプリケーションの配信のプラットフォーム競争は、世界的な規模で熾烈だ。マイクロソフト、アップル、グーグル、さらにフェイスブックと、情報提供のサービスのみならず、ソフト、機器も含めた総力戦となっている。機器の競争では過去圧倒的に日本メーカーが優勢であったのに対して、今や主役の座をサービスプラットフォーム側に圧されている。ソニーや任天堂もプラットフォームの前にはハードウェアの差別化は困難である。任天堂もコンテンツ配信を狙ってはいるが、個人のエンターテイメントは、ゲーム機器からスマートフォンやリブレット端末に移行している。既に、ゲーム機器はコンテンツ配信のプラットフォームの端末となることは苦しいようだ。ゲームがお茶の間の遊びから個別の娯楽に替った時にその交代劇が起こっている。

プラットフォームの覇権腹沿いは既にテレビ、ゲーム機器を通り越し、個人向けの情報機器を端末とした情報提供型に変遷しているといえよう。

 


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「市場トレンド私はこう読む:絵本・・・」より

2010.09.22の日経産業新聞の「市場トレンド私はこう読む:絵本・・・」より

図解術の基本「絵本」は大人も学べる

 コラムの著者、博報堂生活総合研究所エクゼクティブフェローの関沢英彦氏は、2000年以降刊行された絵本を100冊以上読まれ、表現の先端性に驚いたという。

 「生きていることの素晴らしさ」を絵本は、うつ・自殺を防ぐ有効な手段として小児病棟でも使われているという。どうように、大人もビジネスの世界で、文章よりも図解でプレゼンを行うことが多い。絵本とプレゼンの共通性は、言葉だけでなく、視覚面でも高度な表現が求められるからだという。

 学校教育では、言葉と絵画は別教科。大人になって必要とする図解術も学校教育で融合が行われることはない。関沢氏は、絵本の電子書籍化と図解術の参考書として「絵本」のおとな需要は注目を浴びると予測している。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「もしドラ」ヒットで活気エンタビジネス

2010.07月23日の「エンタビジネス」より

ライトノベルの功罪

 若手ビジネスパーソンをターゲットにした、「ライトノベル」は、女子高生や女性社会人が奮闘し、これまで難解とされていた経済、経営、技術に新しいジャンルをつくりつつあると記事では述べている。また、入門書から実用での体験に結びついたことが、「もしドラ」は異色との評もある。

 私も3冊のマーケティング関連のビジネス書をだした。そのときの出版社の要請は、「平易で分かりやすく、図解もいれて」、売れる本をつくることにあった。これは、この記事からも今も変わりがない風潮と思われる。

 だが、反面読者からは、物足りない、この次のステップはどんな本なのか?といった問い合わせも多い。

 確かに、多くの人がマーケティング手法や経営手法、経済、技術の学ぶことは悪いことではない。ビジネスパーソンにとっては、悪いどころか、推奨すべきことだ。ただ、学問に王道がないのと同様に、実践で使えるレベルに進むには、近道はなく、すべてがライト(軽量)ではない。

やはり、入門書の革新があれば、本格的で実践に向いた必要な情報や知識を提供する書籍と連動できる工夫も必要かもしれない。

 


【ヒット商品】ネタ出しの会  1. 基礎編 ヒット商品を生みだす6つのルール①

人それぞれのヒット商品作りのやり方、アプローチがあります。ここでは、それらに共通した「ルール」を紹介して、ヒット商品作りに欠かせない「大前提」を示します。

ルール1 ヒット商品は「想定外」から生まれるのではない!

 お客様が商品を「想定外」といっても、商品企画者や開発者にとって「想定外」ということはあり得ません。ヒット商品は「想定外の需要」を生むことはありますが、ヒットした事実は、決して想定外ではないのです。つまり、ヒット商品とは「そもそもヒットすべく作られた商品」であり、「必ず売れる商品」だったということがいえます。

 では、ヒット商品の源泉は? それは多くの成功者が言っているように、企画者や開発者が、「お客様に喜んで買ってもらえる商品」にこだわったことです。もちろん、企画者自身も「手に取りたい、使いたい、サービスを受けたい」といったわくわく感がなければ、他人を引き込むことも無理でしょう。

 わくわく感を共有できる商品やサービスをうむことが、ヒット商品の源泉です。

 お客様の共感を勝ち取ること=ホット商品を生む源泉という図式です。共感を得るには、斬新で、しかも、新規性のあるアイデアが必要になってきます。新規性があればある程、わくわく感も増してくるからです。途中で、わくわく感がなくなれば、ヒット商品を次々に生み出すチカラも生まれてきません。だから、新規性のあるアイデアを生む「創造力」が必要となるのです。

新規企画の2つのアプローチ

 自分も含めてお客様の共感を得るためには大きく分けて2つのアプローチがあります。
  1. 新商品企画=斬新さ
  2. 改善企画=即効性の高さ

です。何れのアプローチも創造力が必要です。このネタ出し会では、どちらのアプローチにも必要な創造力を養うことに挑戦していきます。

3つの心得を覚えよう

  • 心得1 「質」より「量」を優先する!
  • 心得2 先ずは「拡げて」、そして「絞り込む」!
  • 心得3 コツコツと継続する!

詳しくは、次回に