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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:記憶伝えるベテランの役割」から

2017.8.25   日経産業新聞の記事「眼光紙背:記憶伝えるベテランの役割」から

JALの御巣鷹山事故の教訓

コラムの著者は、1985年8月12日の日本航空(JAL)の御巣鷹山墜落事故の教訓を今一度、企業にとって残すべき遺伝子として捉えている。

◯事故後32年経過し、社員の9割は事故後入社

 乗客乗員520人が犠牲になった航空機事故史上最悪の御巣鷹山墜落事故から32年が経過、同社の社員の9割が事故後入社となり、その記憶がどう企業に残されているかをコラムの著者は注目している。

同社植木義晴社長は、今年も御巣鷹山の尾根付近の昇魂之碑に献花し、

「われわれの使命は事故を風化させることなく事実をしっかりと心に刻み、安全運航に全力を尽くすこと」

と語ったという。

人間の身体では周期的に入れ替わる細胞に支えられ、自分たることを遺伝子によって伝承している。これと同様に法人である企業は、新陳代謝が行われても遺伝子と同様に上述の事故の教訓を伝えていかねばならない。この主導はベテラン社員の大きな役割である。✈️⚡️🏢🇯🇵🗻happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:まだ5%、中国人旅行者」から

2017.6.6    日経産業新聞の記事「眼光紙背:まだ5%、中国人旅行者」から

まだまだ増えると見る訪日中国人

コラムの著者は、大都市圏で中国語を話す訪日客が増える中、「嬉しい反面、日頃お世話になっている日本のお客様が快適な雰囲気で買い物ができなくなる」と眉をひそめる関係者もいると語る。

◯2016年に海外旅行をした中国人は約1億3千万人

 これは総人口の約10%程度。日本の繁華街や観光地に中国人があふれているように見えるが、2016年日本を訪れた中国人は約640万人。海外旅行をした中国人の5%程度である。日本より中国からは遠方な欧州には6%、タイは7%で、日本は治安は安定しているが、まだまだ旅行しづらいのかもしれないという。

政府も入国条件の緩和を進め、官民挙げての受け入れ態勢を強化している。まだまだ、訪日中国人の奔流はこれからとも言える。🇨🇳👜🏭🌍😃


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:自動車の未来、石油を左右」から

2017.5.24   日経産業新聞の記事「眼光紙背:自動車の未来、石油を左右」から

社会の変化は自動車の利用と石油の役割を変える

コラムの著者は、世界の石油需要は、言われたよりも早く減少するかもしれないとの議論に触れている。

◯国際エネルギー機関(IEA)によれば2040年までは石油需要は伸びるとあるが。。。

IEAの予測も2040年以降はふれていない。業界でも向こう5〜15年でピークを迎えるかもしれないという。背景に、石油消費の中核である自動車のパラダイムシフトがあるという。

まずは電動化である。米グーグルやテスラがけん引する自動運転や電気自動車の技術は、移動という目的は同じであってもガソリン車とは発想がことなる乗り物となるという。人工知能や走行を電気的に制御する技術と、これを支える電池に変わる。

電気自動車は走行距離が短く、電池の充電に時間がかかるというが、社会がシェリングエコノミーを受け入れつつある今、乗り継ぎなどの手段でその課題も徐々に解かれることになる。⛽️🚘🌍😃


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:フェリーも『四季島』めざす」から

2017.5.12   日経産業新聞の記事「眼光紙背:フェリーも『四季島』めざす」から

運転手不足と豪華寝台列車の影響で新船就航

茨城県の大洗港と北海道の苫小牧港を結ぶ「さんふらわあ」の新型船を商船三井フェリーが投入するという。コラムの著者は、その背景について述べている。

◯北海道新幹線と相乗効果

今回同社は100億円をかけ、豪華寝台列車「トランスイート四季島」と同様に高級志向として、個室数を旅客数のほぼ半分とし、海が眺められるバルコニーやペットと泊まれ、ドッグランもある。シティーホテル並みの浴室も備える。

まず新型船は物流トラックの収容数を増やしグループ客を呼び込む狙いがあり、このところの新幹線と高速道路の整備に伴って貨物とともに減りつつあったが、運転手不足なのでトラック輸送量も増えつつあるという。北海道新幹線とも相乗効果で、行きは船、帰りは新幹線といった顧客も増えているという。

開運業界も豪華寝台列車の取り組みが役に立ちそうだ。

🚅🚣🚌🚚😃


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:ことりっぷ、緻密な市場調査で成功」から

2017.1. 12   日経産業新聞の記事「西川英彦の目:ことりっぷ、緻密な市場調査で成功」から

仮説検証や課題意識が前提での調査は有効

コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、緻密な市場調査が新製品を成功させる可能性があることについて述べている。

○ロングセラーの旅行ガイドブック「ことりっぷ」を事例に

西川教授は、ことりっぷ(晶文社の旅行ガイドブック)を事例に、緻密な市場調査が、課題検証や課題意識をあぶり出すのに有効であることを示している。

同ガイドブックは2008年の創刊時以来、累計1400万部の売り上げをほこるロングセラー商品で、「小(co)」「Trip」で小さな旅を意味している。

  • 2007年に開発;経済的にも自由に行動できる28〜32歳の働く女性をターゲットに設定

その際の議論でガイドブックのような旅をターゲット顧客は行っているかという疑問があったという。そこで、ネット調査を実施。結果は、ガイドブックは参考にするが、自分なりの旅をしている実態が浮かび上がった。さらにガイドブックをよく購入し年に数回旅行する女性に絞りグループインタビューを実施して、課題の抽出を行った。

  • グループインタビューでの気づき;持ち歩くのが恥ずかしい表紙はやめてほしい。情報過多でオススメがわからない。持ち運びたくない重さ。

この3大課題の解決に開発部は取り組んだ。結果、表紙は小紋で和風雑貨風にして手で持つと地名がそっと隠れるようにした。掲載情報も、関心が高い、アートや美容、カフェをキーワードに現地取材を重ね絞り込んだ。その効果として、軽量なガイドブックが出来上がった。

これらは常識外であったために社内では反対意見もあったが、これらの市場調査の結果が説得材料となり発刊した。

調査の前に十分な仮説検証と問題解決の意思がなければ、調査は商品の企画には役立たないと、西川教授は示唆している。📖pchappy01