映画

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:生き残りの必要条件」から

2021.10.27  日経産業新聞の記事「眼光紙背:生き残りの必要条件」から

アイデアも持ちながら世界的なヒットにならない制作を考えるべき

 世界で今韓国映画「イカゲーム」がヒットしているという。コラムの著者はその背景について考察している。

○快進撃を続ける韓国のエンターテインメント事業を学ぶべき

 「イカゲーム」は海に住む烏賊のことで、韓国語の原題の直訳だとコラムの著者はいう。地面にイカを連想させる円や三角を書いて陣取りをする子供の遊びを指すのだという。

それがなぜヒットなのか。内容は、サバイバルゲームが繰り広げられ、敗者はゲームの主催者に容赦なく殺され、勝者には多額の賞金がでるというものだ。

気になるのは、このくだりを日本人では、「賭博黙示録カイジ」、「バトル・ロワイアル」、「ライヤーゲーム」といった作品を連想させるところだという。イカゲームの監督も韓国紙の取材を受けて、経済的に苦しかった時期に漫画喫茶で日本のこれらの漫画でインスパイアされたことを認めているという。問題は、エンターテインメントの世界では誰がオリジナルかといったことではなく、お互いに影響しあってヒントをうみ創造するのは当たり前であるからこそ、同じ良いアイデアを持ちながら世界的なヒットに結び付けられない日本の作り手(制作者)側の力不足ではないのかということである。🎥🎽📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵🇰🇷


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SmartTimes:進むツイッターの利用法」から

2021.10.20   日経産業新聞の記事「SmartTimes:進むツイッターの利用法」から

短く本音が言いやすい「つぶやき」は良きマーケティングツール

コラムの石黒 不二代氏(ネットイヤーグループ取締役チーフエバンジェリスト)は、東京五輪・パラリンピックを経て益々活気付いている日本のツイッターについてマーケティングの視点から考察している。

○ 全量ツイートの取得分析で予兆やトレンドを捉えることも

 石黒氏によると、Twitterは他のSNSに比べて、建前より本音が多いと言われている。文字数に制限があるためか、「つぶやき」で本音が出やすいのは事實であろう。つまり、マーケティングの観点から、ユーザー数が多い=データ量が多い、深層心理を得られる(本音が出やすい)=購買理由に近いという特長があるという。

例えば、一定時間に呟きが集中する現象やわかると、その時間に向けた商材を提供することが考えられる。さらにTwitterは「ながら」で呟けるのも特長で、テレビやウェブとの親和性は高い。クイズ番組で視聴者にTwitterで回答してもらい、リアルタイムで集計して抽選でプレゼントが当たるといった場合、参加型、リアルタイムでトレンドを実感できることから、番組コンテンツをリッチにできる。これは日本語Twitterの全量データを解析できるからである。

これまでTwitterが出現する前は、トレンドを把握するためには口コミが唯一の情報源であった。Twitterを利用すれば、商品開発部門にとっては夢のまた夢であった予兆やトレンドの発見ができるようになったという。さらに、これまでの分析ツールでは対象とするキーワードが必要で、まだ見ぬ検索ワードは発見できない。国内唯一の全量Twitterデータの再提供権を持っているNTTデータはTwitterユーザのプロファイリングを行ってきた。そこから、性別や年代だけでなく、興味や関心などの推定情報も割り出せ、イノベーターと呼ばれる特定分野のオピニオンリーダーも炙り出すことができるようになった。その応用例として、バターコーヒーやアーモンドミルクといったヒット商品も、これらの分野のイノベーターが大流行する2年も前に検知しており、企業側もこの情報から商品開発ができるようになった。

このようにTwitterは:

  • 商品開発のアイデアに
  • 小売では中長期の需要予測に
  • マーケティングではプロモーションのアイデア検討に

に使われる。Twitterの初期、140文字のつぶやきが何に役立つかといった議論は今や嘘のようである。📖💼💴🩺👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:村上春樹氏と柳井正氏の言葉」から

2021.10.13  日経産業新聞の記事「眼光紙背:村上春樹氏と柳井正氏の言葉」から

人気作家と敏腕経営者の学生への言葉

 コラムの著者は、作家の村上春樹氏とファーストリテイリングの柳井正社長は同窓で、その縁か母校早稲田大学の建物改築で村上春樹ライブラリーの工費12億円を寄付したと語っている。

○両氏とも早稲田大学の出身

 コラムの著者によれば、そのような二人が、今では著名な作家と経営者だが、学生時代は校舎には寄り付かなかったという。二人は半世紀後の現代に生きる学生への思いを聞かれると、

  • 村上氏:「人は、自分の未来、現在、過去を物語化しないと生きていけないもの。でも今の若い人たちは明るい未来を描けているのだろうか。薄暗い未来になってはいないだろうか。」「良質な物語というかサンプルのようなものを示していくのが、僕ら小説家の役割だと思うんです」
  • 柳井氏:「世界に出て日本を語れ」と訴える。「この30年、バックミラーを見ながら日本は過ごしてきたんじゃないか」

と語ったという。かれらの応援歌を現役の大学生はどう受け止めるだろうか?🎽📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『ポスト宮崎駿』の条件」から

2021.10.5  日経産業新聞の記事「眼光紙背:『ポスト宮崎駿』の条件」から

優れた盟友が後継者を育てる

 コラムの著者は、細田守監督の新作映画「竜とそばかすの姫」が快進撃であるが、一部で囁かれている「ポスト宮崎駿」になれるかは疑問だという。

○宮崎監督に対する鈴木敏夫プロデューサーのコンビ

 コラムの著者によれば、同作品は7月16日の公開以降9月26日時点で451万人を動員、興行収入は62億円を達成したという。細田監督の前作は「未来のミライ」の不振を挽回した形ではあるが、コラムの著者は、「ポスト宮崎駿」の声には疑問があるという。

「竜とそばかすの姫」の内容はネタバレになるので言及しないが、CGを駆使した仮想空間の表現やキャラクターの造形など、演出は素晴らしいという。ところが、ネットの評判を調べてみると、必ずしも好評ではないらしい。その中の評に「演出は確かに素晴らしいが脚本に無理がある」というものである。

脚本は出来上がり時に監督が見て判断しているはずだ。だが、宮崎駿監督の鈴木敏夫プロデューサーのように「耳の痛いことをいう」存在が細田監督には周囲にいないのかもしれないという。鈴木氏は宮崎監督や故高畑勲監督を支え、特には怒鳴り合いの喧嘩までしてでも、意見し、本人がやりたがらない仕事を言葉巧みに誘導したという。ポスト宮崎駿に細田監督がつくには、鈴木氏のような盟友が必要なのかもしれない。📺🎥🖋🔑🚕🚗🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:『透明性』は強さに通ず」から

2021.9.28  日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:『透明性』は強さに通ず」から

企業の透明性が今や強さとなる

 コラムの著者 小松原 誠氏(WiLパートナー)は、このところ本来なら閉鎖空間であるはずのチャットやオンライン会議の発言が週刊誌に載り炎上といった背景について語っている。

○社員一人一人が自分で判断できるように組織の透明性を高める

 小松原氏によれば、このような閉鎖空間だから自分に甘えず常に透明性の高い空間だと発言の内容が変わるのではないかと語る。

小松原氏は、今こそ企業に求められるのは、この透明性だと指摘している。顧客の提供する商品・サービスはもちろん、社内の組織運営や採用においても高い透明性が求められる。小松原氏はシリコンバレーでの企業について事例を紹介している。

  • Everlane(サンフランシスコ市):アパレルブランド。「徹底した透明性」をモットーに掲げ、業界ではタブーとされていた商品の原価を公開。このような地球に優しく顧客に対して正直な姿勢は、多くのZ世代の支持を集めている。
  • ワイズ:今年7月、ロンドン証券取引所に上場。国際送金を取り扱い、大手金融機関と同様に国際送金手数料を明示し、さらに通常顧客にとって不利になる為替レートが使われ、実際のコストが不透明のところを内容を明示し、圧倒的な透明性で安くて早い国際送金の顧客体験を提供。
  • ネットフリックス:製品やサービスのみならず、自社の組織運営に対して、高い透明性を保っている。自由と責任を掲げるその組織カルチャーは世界の最高人材を集め、規制で管理するのではなく、社員一人一人が自分で優れた判断を下せるように、組織の透明性を高め、必要な情報を全て提供。

このように企業にとって透明性は強さを与え、社員全員が倫理性を持ち、顧客や他の社員から信頼を得るために自ら胸襟を開いていく挑戦ができるかにかかっている。👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇺🇸🇯🇵