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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:画像センサー時代、ソニーの着眼、支えた執念」から

2015.11.24   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:画像センサー時代、ソニーの着眼、支えた執念」から

早期の着眼を執念で結実

コラムの著者 志村 幸雄氏(技術評論家)は、画像センサーの世界一のソニーが東芝大分工場の同製品の生産工場を買収とのことで、同社の電荷結合素子(CCD)について触れ、その着眼について語っている

◯米ベル研による発明を早期に着眼

同社の後に社長となる岩間和夫氏は米ベル研のCCD発明者であるウィラード・ボイル氏(ノーベル物理学賞を後に受賞)にあい、その動作原理を受け、すぐに動いたのは米ベル研ではなく、ソニーの岩間氏だったと志村氏は語る。次なる同社の技術革新は、CCDカメラに代表される画像エレクトロニクスであった。1973年にはどこよりも早くCCDプロジェクトを発足、イーストマンコダックを仮想敵として開発を開始した。しかし、画像欠陥が生じるという課題解決を民生用では差別化要因として挑戦したために多大な時間を要したという。この間多くの資金難などを乗り越え、1985年民生用初のカメラ一体型VTRを発売した。今は撮像素子の主流は処理速度の速いCMOSイメージセンサーに移ったが、CCDで培った技術蓄積は同社の事業の原動力になっている。camerahappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:動画視聴、タテ型?ヨコ型?、使い分けに応じて商機」から

2015.11.20   日経産業新聞の記事「流行を読む:動画視聴、タテ型?ヨコ型?、使い分けに応じて商機」から

じっくり視聴はヨコ、他のアプリを併用はタテ

コラムの著者奥 律哉氏(電通総研メディアイノベーションラボ総括責任者)は、動画の視聴の際にスマートフォンの向きはタテかヨコかで、利用者のインサイトがわかるという。

○年齢によって異なる方向

利用者にグループインタビューをして聞いてみると、

  • 年配;動画をフルスクリーンでみるのが当然と思っている→ヨコ型
  • 若者;以下の理由でタテ型
    • アクションが増えるのでタテ型
    • 本当にこだわりのある動画以外はタテで十分
    • タテ型でないと、スクロールして他のコンテンツやアプリにスイッチできない
  • 若者でも、音楽ライブや見逃したドラマなどじっくり見たい物はヨコ型にするという

といった分析である。

最近ではSNSからニュースサイトや動画コンテンツにつながることがシームレス(縫い目がない)状況になったためにタテ型視聴が多いという。どうも動画単体で楽しまれているというわけではないという。この理由として、じっくりエンタテインメントを見せる動画配信サービスがまだ少ないことだというが、HuluやNetflixなどの参入で状況が変わるかもしれない。ヨコ型を前提としてサービスの拡充である。

ユーザはTPOに応じて、

  • 隙間の暇つぶし
  • じっくりと視聴
  • コミニュケーション(電話やSNS、チャット)
  • コミュニケーションのネタ探し
  • Wifi環境が使えるかどうか

などの条件を瞬間で判断して、スマホの向きを変えるようだ。この辺りにビジネスチャンス(商機)がありそうだと奥氏は示唆している。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:どこでも動画日常に、映像作り学ぶ場増やして」から

2015.9.11   日経産業新聞の記事「流行を読む:どこでも動画日常に、映像作り学ぶ場増やして」から

識字率から識像率へ

コラムの著者 関沢 英彦氏(博報堂生活者アカデミー顧問・東京経済大学教授)は、世界最大手の動画配信企業ネットフリックスの上陸を機に、動画と日常生活の接近、さらに制作教育などについて語っている。

○携帯電話でのメディアの変遷

初期の携帯電話は、音声だけ、その後メールなどの文章、やがて、静止画像が見れるようになった。そしてスマートフォンでは、どこでも動画をみることができるようになった。

動く動画は、現実に近い体験をもたらしてくれる。現実の世界とは別に、ニュース、ドキュメンタリー、フィクションなど多様な映像の世界にどっぷりとつかれるようになった。通勤途上でも、電車という現実空間にいながら、こころは「映画館」、「ゲームセンター」というもうひとつの「自分空間」に存在する。

動画の効果は、現実に近いことや、見逃してしまいそうな瞬間を取り込むところにもある。こうした動画の力や映像の作り方について学校教育で学ぶ機会は乏しい。小職が務めるデジタルハリウッド大学では専門学校、大学、大学院とこの分野に教育を担っているが、まだまだ教育の普及といった点では、先進諸国には劣っている。

国語で文字を習い、美術で絵画を学ぶように、正課で映像作りを学ぶ時代に突入してきている。識字率から識像率へ時代は変わりつつある。slatebuildinghappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『王様』に引退はない」から

2015. 9.10  日経産業新聞の記事「眼光紙背:『王様』に引退はない」から

無敗のボクシング・チャンピオン、フロイド・メイウェザーはメディアでも王様

コ ラムの著者は、無敗のチャンピオンが最後のリングに今週末あがるという。引退試合で、王様の年収は3億ドルに上るという。そんな王様はボクシング界だけでなく、メディアの王様でもあることにふれている。

○49戦48勝の実績では大金持ちになれない

フロイド選手の異名は「マネー(金の亡者)」といわれているという。米誌フォーブスがまとめた2015年版のスポーツ選手長者番付では、王様の年収は3億ドル。だが、それは試合に勝つだけでなく、番組を視聴するごとに課金する「ペイ・パー・ビュー(PPV)」の存在が大きい。

米国の視聴者にとってPPVは、当たり前で、日本の「テレビはタダ」という感覚とは程遠い。王様の「世紀の一戦」ではPPVの売上高記録を塗り替えたという。そう、王様はボクシング界のみならずメディア界でも王様であった。つまり、メディアはコンテンツ次第ということである。

米最大手の動画配信サービス「ネットフリックス」が日本でもサービスを開始した。有料配信である。視聴者の意識が変われば、この事業は順調だが、果たしてどうか?tvdollarhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「動画配信の『黒船』生かせるか」から

2015. 9.3  日経産業新聞の記事「動画配信の『黒船』生かせるか」から

日本発信のコンテンツでグローバルネットメディアを目指す

コラムの著者は、国内のコンテンツ業界が「黒船」と恐れるビデオ配信サービスの米ネットフリックスの日本上陸を取り上げ、日本のみならずグローバル展開する同社の戦略について触れている。

○予想を上回る月額加入料金

同社の設定は、¥650(税別)で、競合する有線放送やレンタルビデオ業界に衝撃が走った。また、同社は単にコンテンツを配信するだけでなく、独自ドラマにかける制作費もテレビ局の日本の民放のそれを大幅に超える。

また、コンテンツも日本への配信だけでなく、日本から世界の視聴者に発信するコンテンツも念頭に置いているという。同社は先ごろ芥川賞を受賞した原作なども映像化するという。

日本向けのローカルコンテンツに力を入れるが、同時にそれは、グローバル配信も考えるという一石二鳥の戦略だ。movietvslatehappy01