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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「眼光紙背:ブランド新生のリスク」から

2016.7.7  日経産業新聞の記事「眼光紙背:ブランド新生のリスク」から

東芝の白物家電ブランド

コラムの著者は、中国の美的集団に白物家電部門を売却した東芝のブランドについて辛口で語っている。

○5年後白物家電売り場の勢力分布は?

夏のボーナス商戦の始まる矢先、東芝の白物家電ブランドは美的集団に移った。売り場では製品もサービスも以前と変わらないという。淡々と答えられたが、この先もそうだろうか。そうあって欲しいという気分があるが新生のブランドに戸惑う人もあるだろう。

ブランドは、購買行動の決め手の1つである。

  • 企業の理念と歴史
  • 生産から販売に渡るストーリー

の裏打ちがあって、ブランドは現実味を帯びるという。

  • 購入者が経験する信頼や愛着
  • 所有していりことの優越感

などの要素が上乗せされブランドの価値は高まる。ある意味でメーカーと消費者が協働して築くものである。ところが、メーカー側の事業主体や資本構成の変更はこの協働作業をリセットする原因にもなりかねない。ブランドは単なる識別記号ではないという。ブランド新生にはこのようなリスクが伴うとコラムの著者はやや辛口で語っている。5年後の白物家電の売り場の勢力分布はどう変わるであろうか。camerahappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:女性向けウェブ媒体、女優の服装・コスメ紹介」から

2016.4. 28  日経産業新聞の記事「西川英彦の目:女性向けウェブ媒体、女優の服装・コスメ紹介」から

差別化ポイントは女性向けエンタメニュースの即時性

コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、従来とは異なるターゲット設定が新市場を生む可能性について、ネットネイティブ(東京・品川)の運営する「モデルプレス」を上げ説明している。

○エンタメニュースのターゲットは男性だったが

「モデルプレス」は女性向けエンターテイメントとライフスタイルをテーマにしたニュースサイトで、ツイッターやフェイスブックなどで多くの人に拡散される人気のウェブメディアだという。

もとは、ブログでのダイエット、サプリメントの情報発信であったが、その人気に、信頼性が担保され、いつの時代にでも存在し飽きられない「ニュース」に着目した。もともと、エンターテイメントニュースは男性ターゲットであるスポーツ新聞の十八番であったが、これの女性版でネット配信の「女性向けエンターテイメントニュース」にした。

ただ出来立てのメディアが取材をするのは最初の大きな関門であった。そこで、小さな取材から始め、信頼性を獲得し、やがて、独占取材できるまでになったという。そのために後発だった不利な点を、従来になかった雑誌レベルの写真品質や撮り方で独自性をだした。

取材が広がると副次的に写真による特集できる。女優のコーディネートやメークをまとめて紹介したり、ブランドやコスメ、トラベル、ダイエットなど話題も広がっていった。最近はテレビ番組や旅行会社の委託を受けてメディアサイトの運営することまで行っている。

拡散力の強さは、ターゲットの設定や企画の良さだけでなく、速報といったスピード重視で拡散を行う点が強みである。pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:日本アニメの魅力、『共感』異文化にも浸透」から

2016.3.31  日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:日本アニメの魅力、『共感』異文化にも浸透」から

フランス・オタク第一世代の作家が語るサブカルチャーの起源

コラムの著者 三浦 俊彦教授(中央大学商学部)は、前回の意味記憶、エピソード記憶の話に続き、日本のサブカルチャーの起源についてフランス人からみた考察について触れている。

○アニメを日本製だから見たのではなく、面白いから見たら日本製だった

三浦教授は、昨年出版されたトリスタン・ブルネ氏著の「水曜日のアニメが待ち遠しい」(誠文堂新光社)が面白いという。同氏はフランス・オタク第1世代と自称し、フランスにおける日本アニメ受容の歴史を分析する中で日本のサブカルチャーの魅力について読み解いているという。

ブルネ氏の分析によると、日本アニメがヒットした理由は、作者と視聴者、読者の「共感」の強さにあるという。初めから強いヒーロー像よりも、視聴者や読者と同じ人間として描かれ、時に悩み、争いながらも成長していくところに共感を得たからだという。

さらに物語論では、物語の魅力は自己移入(物語の世界観に入り込めるか)、感情移入(登場キャラクターに感情移入できるか)に依存する。その中で通常の人間と同じ成長段階を共有し、共感出来るのだという。共感は、自分の体験を記憶するエピソード記憶に他ならない。

政府のクールジャパン戦略は、サブカルチャーの扱いで誤っているという。日本アニメは日本製だから見たのではなく、面白いと思ってみたら日本製だったというのが正しい。ジャパンだからクールだよ、というのはステレオタイプでそんなに単純じゃない。

日本人が、ブルネ氏の視点で分析することで、全く異なる文化をどう受容していくかのプロセスがわかる。pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:めげない姿勢、未来つくる」から

2016. 3.7   日経産業新聞の記事「眼光紙背:めげない姿勢、未来つくる」から

昔の特撮番組のシーンが現実に

コラムの著者は、1965年に英国で制作された特撮番組「サンダーバード」のシーンににたことが現実に挑戦されていることについて触れている。

○宇宙事業VBスペースXの立ったままの姿勢での着陸実験

サンダーバードのおなじみのシーンは、2065年に設定された秘密組織、国際救助隊の陸海空への出動シーンである。その中で、活動を終えたロケット型の救助機が帰還する際に、まっすぐ立ったままの姿勢で基地にもどるシーンがあるという。

そのシーンににた実験が、米VBのスペースXが1月中旬に垂直着陸の実験である。同社が打ち上げた「ファルコン9」の着陸で、実験は、姿勢が安定せずに残念ながら大破して失敗したが、まだまだ挑戦すると、スペースXの創業者、イーロン・マスク氏(テスラモーターズの創業者としても有名)と語ったという。

めげない姿勢が未来をつくる実験である。pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「デザインNOW:夜空のような空間演出」から

2015.12. 22  日経産業新聞の記事「デザインNOW:夜空のような空間演出」から

手軽に家庭で楽しめる星空

コ ラムの著者 柏木 博氏(デザイン評論家)は、セガトイズのホームスターを取り上げ、星空の再現を家庭で出来る空間演出の小道具について語っている。

○都市生活では味得ない星空

冬は最も星座が華やかに見えるという。ただ、どこにどういった星座があったかを忘れて、なかなか星空を楽しむチャンスがない。都市では、夜間照明が強く、星座が鮮明に見えない。確かに、日本一のプラネタリウムを東京はお台場に日本科学未来館に設置しているが、遠方からアクセスも時間がかかることから、家庭でも手軽に星空といったわけにはいかない。

しかし、セガトイズの同製品は、光学式で室内に星座を投影することができる。機種にはバリエーションがあるが、四季の恒星を部屋の中で再現できる。

テレビやパソコンの画面で画像を見るのとは違って、室内そのものを夜空のように変えてしまう小道具だといえそうだ。happy01