【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:『スマホ皮膜』つながり求め離せず」から
2016/07/25
2016.7.25 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:『スマホ皮膜』つながり求め離せず」から
東京地区では7割の人がスマートフォンを所有
コラムの著者 関沢 英彦(東京経済大学コミュニケーション学部教授)は、身体に最も近い存在で、皮膜のように人を包むこむものとしてスマートフォンによる「スマホ皮膜」とよび、これまでのメディアとの関係が変わってきたことについて触れている。
○接触時間の大きなスマホ
この調査は博報堂DYメディアパートナーズ環境研究所の2016年1から2月の調査である。10年前には1割程度だったのが、生活におけるスマホの存在感は高くなった。
スマホの特徴に「ながら行動」がある。歯を磨きながら画面を見たり、テーブルにおいて朝食をみたりする。駅までも問題のある「歩きスマホ」である。職場では、パソコンで業務をしつつ、スマホにも手を伸ばす。
さらにスマホは常に携帯された端末で、テレビなどと異なる。使用者の生体情報や位置情報をしる道具にもなる。身体にもっとも近い存在で、関沢教授のいう「スマホ皮膜」になっている。人々は、スマホ皮膜を通してソーシャルメディアで他者とつながり、場所を共有しない人々と日常の人間関係をスマホは提供していることになる。
かつてはお茶の間で家族一緒にテレビを視聴するのが普通で、家族という人間関係を通じてメディアに接触してきた。いまは、スマホ皮膜によるソーシャルメディアの人間関係を挟む形に変わったという。すでに、心ここに在らず、というのはスマホ皮膜の向こう側の人々に関心が移っているのかもしれない。
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