テレビ

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「眼光紙背:もしも真田が天下をとっていたら」から

2016.8.17  日経産業新聞の記事「眼光紙背:もしも真田が天下をとっていたら」から

手練手管の外交、真田紐に見られる事業センスで異なった日本?

コラムの著者は、大河ドラマで盛り上がっている真田家について語っている。

◯第5世代の通信の鍵を握るのも真田氏

MIMO(Multiple Input Multiple Output)と呼ばれる、複数のアンテナを使って複数のデータを同時に送受信するための高速通信手法で、この分野で注目されている慶應大学理工学部の真田幸俊教授は、戦国大名真田昌幸の長男・信之が始祖となる信州松代藩真田家の14代当主だという。真田家の進取の精神が時を超えて現代社会にも影響を与えている。

真田紐も、軍備調達に備えたとの言い伝えがあるが、真田家の発明ではなく、当時流行ファッションとして刀に使ったことから、次男・信繁が全国販売を思いついたという。

手練手管の外交手腕と真田紐のビジネスセンスは、保守的な徳川政権の体質とはかなり異なる。真田が天下を取っていたら、この日本はどうなっていたであろうか?

camerahappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「風向計: 五輪視聴率、時差少ないと高く」から

2016.8.9   日経産業新聞の記事「風向計: 五輪視聴率、時差少ないと高く」から

時差ある中で付加価値の追求必要

コラムの著者 山本直人氏(コンサルタント・青山学院大学講師)は、時差12時間あるリオデジャネイロ五輪大会での視聴率などを考察しながら2020年開催予定の東京五輪大会のテレビ報道のあり方について示唆している。

○過去の五輪夏季大会の視聴率データ

関東地区のビデオリサーチ社による視聴率データから過去の五輪夏季大会のテレビ視聴率の推移をみると、

  • ロンドン大会;低下
  • アトランタ大会;高くない
  • シドニー大会や北京大会;高い

という結果だという。つまり、日本からの時差が少ないことが、テレビ視聴率を左右するという。多くの人が、自分の生活時間に合わせてテレビを見ている。つまり日常の生活時間に、どのような番組を提供するかがキーとなる。また、世界記録の誕生や日本選手の活躍など、何度も同じ場面ばかりだと食傷気味になる。テレビとしての付加価値をつける絶好の機会であり、それにより視聴率が推移するという。

さらに最近はネット配信など攻勢もあり、スポーツ中継のみでは極めて苦しい。単に競技をみるだけでなく、競技人口の少ない種目にスポットを当てたり、まだ知られていない面白さなどを広く伝えるのにテレビ番組は適している。

4年後、時差のない東京五輪大会だが、溢れる情報をいかに整理し、視聴者に付加価値のわかるテレビ放送を目指さねばならない。camerahappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「風向計: VR、広告・マーケティングが注目」から

2016.7.26   日経産業新聞の記事「風向計: VR、広告・マーケティングが注目」から

最高賞はVR体験の作品

コラムの著者 岩崎 博論氏(博報堂イノベーションデザインディレクター)は、南仏カンヌで開催された世界的な広告賞のイベント「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」に参加し、VR(仮想現実)の広告やマーケティングについてふれている。

○メディア全般に広がるVR

専用のゴーグルやHMDを装着することで、その場に居合わせたような現実感でコンテンツが視聴できるのがVRである。アイデア自身は新しくないが、広告やマーケティングに利用するのは今年から本格化した感がある。

二部門の最高賞を獲得したのは、VR体験の作品であったという。頭の向きを変えるとそれに応じてアングルを変化させる視聴体験は新鮮だという。

メディア側だけでなく端末も普及が進むであろうし、SNSでもVRの再生をスムーズに行うシステム更新が進んでいるという。さらにこれはコンテンツを制作する環境も整いつつあることから、VR動画が実用化されるのは近い将来になりそうである。また、普及が作り手の創造性を刺激し、これまでにないコンテンツが世の中にでてくる。そこに臨場感と没入感、感動を2次元以上に広げるVRは広告やマーケティングの手法を変えることもありそうだ。camerahappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:『スマホ皮膜』つながり求め離せず」から 

2016.7.25   日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:『スマホ皮膜』つながり求め離せず」から

東京地区では7割の人がスマートフォンを所有

コラムの著者 関沢 英彦(東京経済大学コミュニケーション学部教授)は、身体に最も近い存在で、皮膜のように人を包むこむものとしてスマートフォンによる「スマホ皮膜」とよび、これまでのメディアとの関係が変わってきたことについて触れている。

○接触時間の大きなスマホ

この調査は博報堂DYメディアパートナーズ環境研究所の2016年1から2月の調査である。10年前には1割程度だったのが、生活におけるスマホの存在感は高くなった。

スマホの特徴に「ながら行動」がある。歯を磨きながら画面を見たり、テーブルにおいて朝食をみたりする。駅までも問題のある「歩きスマホ」である。職場では、パソコンで業務をしつつ、スマホにも手を伸ばす。

さらにスマホは常に携帯された端末で、テレビなどと異なる。使用者の生体情報や位置情報をしる道具にもなる。身体にもっとも近い存在で、関沢教授のいう「スマホ皮膜」になっている。人々は、スマホ皮膜を通してソーシャルメディアで他者とつながり、場所を共有しない人々と日常の人間関係をスマホは提供していることになる。

かつてはお茶の間で家族一緒にテレビを視聴するのが普通で、家族という人間関係を通じてメディアに接触してきた。いまは、スマホ皮膜によるソーシャルメディアの人間関係を挟む形に変わったという。すでに、心ここに在らず、というのはスマホ皮膜の向こう側の人々に関心が移っているのかもしれない。cafehappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「眼光紙背:4Kが残す禍根」から

2016.7.12  日経産業新聞の記事「眼光紙背:4Kが残す禍根」から

今の4Kテレビ単体では試験放送すら視聴できない事態

コラムの著者は、今市販されている4Kテレビでは2018年始まる4K放送は見られないという、販売店のせつめいぶそくについて語っている。

○放送サービスを所轄する総務省から6月末に販売店に要請

4K放送を4K画質で見るためには別途数万円するチューナーを買わねばならない。この事実を消費者にしっかり説明するように相談会から販売店に要請があったという。4K放送は今年8月から衛星を使った試験放送が始まる。すでに、昨年の夏同省の報告で、現在の4Kテレビ単体では、試験放送すら視聴できないと述べているが、販売店に異例の要請を行ったのは、周知されていない状況にあるからだ。

4K放送の混乱の要因は;

  • 東京五輪の開催が決まったことで、放送計画を大幅に前倒しした
  • 規格が整わないうちに、「4K対応テレビ」を見切り発車でメーカーが発売した→その背景に薄型テレビというだけでは売れなくなり、メーカーが目玉として発売

といった儲けを先食いしたことで4K、つまり

  • 官民(んみん)
  • ぞって
  • 後世に(うせ)
  • 禍根(こん)を残す

と汚名を着せられそうである。camerahappy01