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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:西城さんと大衆消費社会」から

2018.6.1  日経産業新聞の記事「眼光紙背:西城さんと大衆消費社会」から

かつてのレコード大賞、紅白歌合戦には大衆がいた

コラムの著者が取り上げているのは、歌手の西城秀樹さんの訃報に触れ、当時と今の消費市場との差について語っている。

○消費社会に大衆が君臨

 西城さんのかつての人気は、ヒット曲の連続上位ランキングで語られている。また、テレビに映る西城さんの印象として残っているのは、1979年の日本レコード大賞のおおみそかでの出来事だという。

ジュディ・オングさんの「魅せられて」と、西城さんの「YOUNG MAN (Y・M・C・A)」の一騎打ちで国民的な注目を集め、敗れた。しかし、発表直後にすかさず立ち上がり、笑顔で相手をハグし、舞台までエスコートする姿は、かっこよかったという。他の日本歌謡大賞は総なめにしていたのに落選理由は、海外曲のカバーということでレコード大賞側は拒否した。西城は他の曲でノミネートしたが、聞き手という消費者の支持や実感よりも作り手側の事情が優先された。この翌年、大衆音楽は、演歌とアイドルソングに分化していく。そこには、当時のレコード大賞、紅白歌合戦の重みはなく、消費市場から大衆が消え去った象徴であったという。🎤♬🏢📈💡🔎⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ネットは『公平な場』提供を」から

2018.4.20   日経産業新聞の記事「眼光紙背:ネットは『公平な場』提供を」から

一億総白痴化からの脱出

一億総白痴化は社会評論家の大宅壮一氏が生みだしたもので、テレビばかり見ていると人間の思考力や想像力が低下するという警告だった。コラムの著者は、この傾向を打破するのは、一方的な情報ではなく双方向性のあるネットでの対話がキーになるのではないかと示唆している。

◯高齢者はテレビ漬けで一方的な意見に影響される

 大宅壮一氏の警告がすでに見えてきたのは、ネット社会に直接馴染まない高齢者である。テレビの報道は、政治家や官僚のスキャンダルばかりを取り上げ、ワイドショーでは、批判を与党に増幅し、政権担当能力のない野党は、政権打倒のために印象操作ばかりにでる。これを長時間見ていると一方的な情報の受け取りばかりで影響を大きく受ける。

一方で、ICTの発達で、多種多様な情報発信が起こっており、双方向性の特徴で、賛成意見と反対意見がその場で論争できてしまう。意見が対立することで視点が多様化し、一億総白痴化は避けれるのではないか。公平な場をネットは提供し、色々な意見を述べ合う環境に慣れる必要があろう。📺☎️🏢🔎💡⚡️happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:テレビ受像機、ネット経由の映像選択」から 

2018.4.11 日経産業新聞の記事「トレンド語り:テレビ受像機、ネット経由の映像選択」から

家庭内Wi-Fiの普及でテレビでインターネット接続に

コラムの著者 奥 律哉氏(電通総研フェロー)は、最近テレビ受像機をインターネット端末としてコンテンツを視聴する傾向にあることを分析している。

○放送よりもネット動画

 電通の2017年9月調査では、29%がテレビ受像機のインターネット接続率であるという。テレビ受像機での放送以外のネット動画の視聴はどのような状態なのか。

調査は動画視聴グループと動画非視聴グループの2つにわけ、サービス別視聴時間を比較している。

  • 動画視聴グループ:1日あたりの視聴時間合計 205.1分、放送 97.9分
  • 動画非視聴グループ:同上 187.3分、放送 128.9分

という結果から、動画視聴グループはテレビ受像機をインターネット端末として活用していることがわかる。このグループでは、リアルタイムの放送番組よりもネット動画を使う場合が多い。

今後も家庭内のインターネット接続が、WiFiなどの利用で進み、いまやスマートフォンを対象にしていたインターネットの動画サービスもテレビ受像機を対象にすると思われる。📺💡🏢⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:インディア・クロス」から

2018.1.26  日経産業新聞の記事「眼光紙背:インディア・クロス」から

チャイナ・クロスの次はインディア・クロス

 コラムの著者は、自らの造語「インディア・クロス」を2000年代前半に起こったチャイナクロスの次が今年あたり日本で起こることについて触れている。

◯経済成長で日本を追い抜いていった新興国

 チャイナクロスもインディアクロスもコラムの著者の造語だという。チャイナクロスは、15年ほど前、高度経済成長の中国は

  • 鉄鋼
  • カラーテレビ
  • 自動車

などの様々な工業製品の生産量・販売量が日本を抜いた。折れ線グラフでみるとちょうど、日本の線を中国の線が下から刺すようにクロスする。これをチャイナクロスをよんだ。もはや、国全体の量で日本が中国にかなうものはほとんどない状態である。

こんどは、コラムの著者によれば、インドだという。つまり、インドが日本を追い抜く「インディア・クロス」が始まろうとしているという。

  • 鉄鋼
  • 自動車

と弾みがついており、来年には「インディア・クロス」になりそうだ。しかも、チャイナクロス以後はその差はどんどん大きくなり、今や中国は日本の数倍の規模になった。おそらく、インドも日本を置いていくことになろう。🐘🐼📈💡🏢⚡️🌍happy01

 

 


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:近づく冬季五輪、五輪競技の奥行き伝えて」から 

2018.1.17   日経産業新聞の記事「トレンド語り:近づく冬季五輪、五輪競技の奥行き伝えて」から

東京五輪への他山の石として

コラムの著者 山本 直人氏(コンサルタント・青山学院大学兼任講師)は、今回の平昌冬季五輪の視聴率について今後の東京五輪の運営に期待することを語っている。

○競技結果や感動シーンの繰り返しでは見られなくなる

  韓国・平昌で開催される冬季五輪は、日本とは時差なしで競技の様子が見れる点で、東京五輪への布石とも見れる。冬季はどうしても参加国が少なく興行面で難しいとされ、会場運営も環境問題の懸念などの高まりで立候補都市も減っているという。

日本における注目度はどうであろうか。自国で時差なしで見れた長野五輪は視聴率が高かった。その後一旦落ちた視聴率も今は安定していると山本氏は語っている。また、フィギュアスケートなど、幅広い競技で日本の選手が活躍していることも視聴率が安定している要因だという。今回は時差のない大会で大いに注目されると予想できるが、問題はコンテンツにあるという。競技の結果の繰り返しや感動シーンの繰り返しだけでは見られなくなる。競技への理解が深まったり、選手の気持ちにより共感できるコンテンツを開発することだと、山本氏は指摘する。2年後の東京五輪では、多くの選手を迎えることになる。選手、観客、そして運営スタッフがどのような気持ちでオリンピック、パラリンピックを迎えるのかといった「奥行き」を感じられるコンテンツが必要であろう。 📺🏂🇰🇷🇯🇵💡🏢⚡️🌍🔎happy01